海外FXはスマホでも取引できるため、空いた時間にお小遣いを稼ぎたいと考える主婦にもおすすめの投資方法です。
しかし収入のない主婦の場合、自分名義の海外FX口座を開設できない可能性があります。
その場合は旦那名義で海外FX取引を行う方法がありますが、もちろんリスクもあります。
今回は旦那さんの扶養に入っている専業主婦が海外FXをする際の注意点や、税金・確定申告など詳しく解説していきます。
目次
扶養に入っている主婦でも海外FXの口座開設できる?
海外FX取引をするためには、まず海外FX会社を選んで口座開設する必要があります。
ここで疑問になるのが、収入のない専業主婦でも海外FXの口座開設ができるのか?ということでしょう。
実際に海外FXの口座開設をする際には
- 雇用形態
- 学歴
- 職種
- 所得総額
- 純資産
を記載する必要があります。
無収入の専業主婦は海外FXの口座開設できない可能性がある
旦那さんの収入で生活している専業主婦の場合「無収入」とみなされ、審査に落ちてしまう可能性もあるでしょう。
審査基準は各海外FX会社によって異なりますが、どの海外FX会社の審査にも通らないのであれば、自分名義の海外FX口座開設は諦めましょう。
少しでも収入がある主婦なら自分名義で口座開設可能
もしパートや在宅ワークなどで収入を得ている主婦であれば、口座開設できる海外FX会社は多いです。
無収入の主婦は旦那名義の口座で海外FX取引できる?
ここでは主婦が旦那名義で海外FXの口座開設をして取引する注意点について解説していきます。
海外FX会社によっては本人確認ができないことがある
海外FX会社では口座開設後に、運転免許証やマイナンバーカードなどを提出し、本人確認と現在住んでいる住所の確認を行います。
主婦が旦那名義で口座開設する際も、旦那の本人確認書類を提出すれば本人確認をクリアできるでしょう。
しかし海外FX会社によっては、本人確認を端末やアクセス場所で行うところもあります。
その場合、旦那名義での口座開設ができない可能性があるので注意が必要です。
旦那が副業禁止の会社に勤務しているならバレる可能性もある
当たり前のことですが、旦那名義で海外FXの口座開設を行い取引をして出た利益は、旦那さんの収入となります。
もし旦那さんの勤めている会社が副業禁止の場合、副業していることがバレる可能性もあるので注意が必要です。
海外FXで利益を出していることが会社にバレる原因は「住民税」です。
所得税は確定申告をした後に自分で税金を支払うので、会社に所得税のことがバレることはありません。
しかし住民税は、税務署が会社に通知した金額が給料から天引きされるようになっています。
そのため主婦が旦那名義で海外FX取引を行い利益を出すと、当然旦那さんの住民税は高くなります。
の住民税がこれまでより高くなっていると、会社は「副業しているのでは?」と考えるでしょう。
副業禁止の会社で副業していることがバレてしまうと、何かしらのペナルティを与えられるかもしれないことを頭に入れて置きましょう。
会社に副業がバレないようにする方法は?
会社員が給与以外の収入を得た場合、申告書A【令和2年分以降用】に記入をして確定申告を行います。
申告書A2枚目の一番下に辺りに「住民税に関する事項」があります。
左から4番目に「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」とあり「特別徴収」か「自分で納付」か選べます。
「自分で納付」を選択すれば住民税が会社の給料から天引きされることはなくなるため、副業していることは会社にバレません。
バレると旦那の扶養から外されてしまう
旦那名義で海外FX取引を行い利益を出していることがバレてしまうと、旦那さんの扶養から外されてしまいます。
旦那さんの扶養から外れると
- 自分で住民税・所得税を払わなければならない
- 所得税が増える
- 自分で国民健康保険と国民年金に加入し保険料を払わなければならない
など、自分の税負担が増えてしまいます。
利益がいくらになると確定申告が必要か
主婦が自分名義で海外FX取引を行う場合、海外FXでの利益を含めた年間所得が48万円以上で確定申告が必要になります。
旦那名義で海外FX取引を行う場合、旦那さんの年収が2,000万円以下であれば、海外FXでの年間所得が20万円以上で確定申告が必要となります。
海外FXは利益が大きくなるほど税率も高くなる
海外FXで得た利益に対する所得税には「総合課税」という課税方式が適用され、年間所得が高くなるほど税率も上がっていきます。
総合課税の税率は以下の通りです。
脱税は必ずバレる!毎年正しく申告しよう
「旦那名義なら確定申告しなくてもいいのではないか?」「海外FXだから日本の税務署には利益はバレないかもしれない」と思い確定申告をせずに納税を怠れば、脱税となり最悪の場合逮捕される可能性があります。
旦那名義で取引しても、海外FX会社を利用して得た利益であっても、日本の税務署は利益を把握できます。
自分が海外FXでいくら利益を出すと確定申告が必要になるかを理解し、必ず確定申告を行い税金を納めるようにしましょう。
利益が出てきたら節税対策も考えよう
海外FXでは、利益を出すほど税率が上がっていきます。
そのため海外FXである程度利益が出せるようになってきたら、自分でできる節税対策を徹底して行い、少しでも税金の負担を軽くしましょう。
自分でできる節税方法には以下のようなものがあります。
- 経費にできるものは全て経費にする
- ふるさと納税を活用する
- 使える控除制度をすべて使う
- 法人化する
- 税金が安い海外へ移住する
法人化や海外への移住は大きな利益が出てきたら考えればいいですが、経費の計上や控除制度の活用などは必ず実行することをおすすめします。
旦那名義での海外FX取引はリスクがあることを理解しよう
収入のない専業主婦は自分名義の口座を作れないケースが多く、その場合は旦那名義で口座開設をして取引するしか方法がありません。
しかし海外FXの口座開設における本人確認の段階で、本人ではないことがバレてしまう可能性もあります。
また口座開設できて利益を出したとしても、その利益は旦那さんの利益となります。副業禁止の会社に勤めているのであれば、確定申告の方法によっては会社にバレてしまう危険性もあります。
扶養に入っている主婦が旦那名義で海外FX取引する際には、リスクがあることを十分考慮して行いましょう。