海外FXの各国市場の取引時間帯は?それぞれの特徴や癖について解説

FX取引は平日であれば24時間いつでも取引ができます。そのため兼業トレーダーであっても、FXであれば仕事が終わった後でも取引できるのが魅力です。

各国の市場は時間帯によって開いている時間が異なります。そのため時間帯によって相場参加者の数や値動きの大きさも違ってきます。

今回は各国市場の取引時間帯を紹介するとともに、それぞれの時間帯の特徴について詳しく解説していきます。

自分が取引できる時間帯の特徴を理解しトレードに活かしましょう!

目次

外国為替市場は平日の24時間動いている

国内株式投資は証券会社が営業している平日の9時から15時の間でしか取引できません。さらに11時30分から12時30分の1時間は休場しているため、1日5時間しか取引できないことになります。

一方FXでは平日の24時間取引が可能で、取引時間帯それぞれの特徴があります。

ここではFX取引が24時間取引できる理由と、FX取引ができない日時について詳しく解説していきます。

FXが24時間取引できる理由は?

国内株式投資の場合、日本の証券会社が営業している時間帯にしか取引ができません。

それと比べて、なぜFXでは平日24時間取引ができるのでしょうか?

FXでは実際の取引所ではなく「インターバンク市場」と呼ばれるネットワーク上の市場で資金のやりとりが行われます。

またFXは世界中で取引されていて、日本の為替市場が閉まったらロンドン市場が開くというように、常にどこかの国の為替市場が開いています。

そのため国内株式投資と違い、平日24時間・世界のどこにいても取引ができるというわけです。

土日は一部の国を除いて海外FX取引できない

FX取引は一部の国を除いて、金融機関が休みなので土日は取引ができません。

しかし中東のイスラム教アラブ諸国では、土日は休みではなく金曜日が休みです。そのため中東のイスラム教アラブ諸国では、土日は平日となり為替レートは動き取引もできます。

中東のバーレーン市場の為替レートは「中東レート」と呼ばれていますが、為替はほとんど動きません。しかし場合によっては大きく動くことがあり、動きが読みづらいです。

そのためFX初心者の人は、土日は取引をせず検証などを行うことをおすすめします。

平日でもクリスマス・正月・大みそかは海外FXは取引できない

平日の24時間取引できる海外FXですがクリスマス・大みそか・お正月は取引できないので頭に入れておきましょう!

12月25日のクリスマスが平日であれば東京外国為替市場が開いているため、7時~15時までFX取引できるFX会社もあります。

しかし海外のFX市場はほとんど閉まっているため取引できません。

また大みそかはFX会社によって取引できる時間帯が違うため、使っているFX会社の取引時間を確認しましょう。

祝日の取引については、日本の市場は祝日が土日に重ならなければ取引できます。国によっては祝日に市場が閉まることもあるので事前に確認しておきましょう!

【祝日】
日本では土日に重ならなければ取引可能。国によって祝日は取引できないこともある

 

【クリスマス】
日本ではとクリスマス当日が土日に重ならなければ取引可能。海外のFX市場はほとんど休場で取引できない

 

【大晦日】
取引できる時間帯がFX会社によって違うので確認が必要

 

【元旦】
日本も海外も市場が閉まっているため取引できない

海外FXの各国市場の取引時間帯における特徴や癖について

FXでは時間帯によって開いている市場が違います。市場ごとに相場参加者の数や相場の値動きなどに違いがあります。

ここでは各国市場の取引時間帯における特徴や癖について詳しく解説します。表示している時間は日本時間です。

6時〜8時:オセアニア時間(ニュージーランド・オーストラリア)

朝の6時〜8時はオセアニア時間と呼ばれていて、主にニュージーランドのウェリントン市場やオーストラリアのシドニー市場が開いています。

オセアニア時間は、市場参加者が少なく値動きが少なくスプレッドが広がりやすいので注意が必要です。

値動きが少ないオセアニア時間ですが、ニュージーランドの経済指標が発表されると値動きが大きくなることもあります。

また土日に何かしらの大きなニュースが報道されると、翌週月曜日のオセアニア時間の値動きが激しくなることも予想されるので注意しましょう。

オセアニア時間の特徴まとめ
  • 基本的に相場参加者が少なく値動きも少ない
  • スプレッドが広がりやすい
  • 指標によって値動きが大きくなる
  • 土日のニュースによって値動きが大きくなる

8時〜15時:日本・香港・シンガポール)

8~15時は東京時間と呼ばれていて、日本・香港・シンガポールの市場が開きます。アジア地域のトレーダーが参加してくるので少しずつ値動きも出てきます。

また5と0の付く日を決算日としている日本企業が多いためドルが買われやすく、仲値が決定する8時~9時55分まではドル円の値動きが大きくなりやすいです。

MEMO
仲値とは金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことです。10時を過ぎると値動きが穏やかになりやすいので、初心者の人は10時過ぎから取引すると良いでしょう。

また東京時間は、オーストラリアや中国の経済指標の発表がある時間帯です。オセアニア通貨が動きやすくなるので、指標がある日は気を付けてトレードしてくださいね。

東京時間の特徴まとめ
  • 少しずつ相場参加者が増えてきて値動きも出てくる
  • 5と0が付く日はドルが買われやすくドル円の値動きが大きくなりやすい
  • オーストラリアや中国の経済指標でオセアニア通貨が動きやすくなる

15時〜21時:欧州時間(ドイツ・スイス・フランス・イギリス)

15時になると欧州の市場が開くため、市場参加者も増え値動きも大きくなってきます。

特に17時にロンドン市場が開くと値動きが出てくるのが特徴で、ユーロやポンドなどの欧州通貨の値動きが大きくなりやすいです。

19時頃には欧州の市場が昼休みに入るので値動きも落ち着きます。

欧州時間の特徴まとめ
  • 相場参加者が増え値動きが大きくなってくる
  • 17時にはさらに値動きがではじめ特に欧州通貨の値動きが大きくなる
  • 19時頃には値動きが落ち着く

21時〜6時:ニューヨーク時間(アメリカ・カナダ)

ニューヨーク時間は最も値動きがでる時間帯です。特に21時~2時はロンドン市場とニューヨーク市場の大きな市場が2つ開いているので、最も活発に取引が行われます。
またロンドンフィックスが午前0時(冬時間は午前1時)なので、月末にはユーロやポンドの値動きも激しくなります。
MEMO
ロンドンフィックスとは、東京時間の仲値に相当し金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことです
2時を過ぎると欧州の市場が終了するのため値動きは落ち着きます。しかし要人発言や指標発表があると、2時を過ぎても値動きが大きくなることがあるので注意が必要です。
ニューヨーク時間の特徴まとめ
  • 21時~2時は最も取引が多く値動きも活発になる
  • 月末にはユーロやポンドの値動きも激しくなる
  • 2時を過ぎると値動きが落ち着くが要人発言や経済指標で値動きが大きくなることもある

時間帯ごとの特徴や癖を理解して海外FXを行おう!

これまで何となくFX取引を行っていた人は、ぜひ時間帯ごとの特徴を理解し意識しながら取引してみましょう!

特徴を知っていると、値動きが大きくなりやすい時間の取引を避けることができるためリスクを減らすこともできます。

これから海外FXに挑戦する人は、自分が主に参加できそうな時間帯の特徴をしっかり確認してくださいね。

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この記事を書いた人

海外FX歴15年の編集長を元に結成された文字通り海外FXについてのマニアな編集部です。海外FXブローカー数社と密接なつながりがあり、裏事情などにも詳しいです。日本人が使いやすい海外FX会社を日々研究しています。

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