海外FXにおけるボラティリティとは?時間帯や通貨ペアによっても変動する!

海外FX初心者の人で「ボラティリティ」という言葉をよく聞くものの、いまいち理解できずにいる人はいませんか?

ボラティリティとは為替レートの変動率のことであり、FXで利益を出したいのであればしっかりと理解しておくべき知識のひとつです。

本記事ではボラティリティについて、詳しく解説していきます。

目次

海外FXにおけるボラティリティとは?

海外FXには「ボラティリティ」という言葉がありますが、ボラティリティは「ボラ」と略されることもあり、為替レートの変動率のことをいいます。

為替レートの変動率とは、一定期間で値幅がどれくらいあるかを示しています。

ボラティリティは「高い」「低い」で表現される

値動きが激しいと「ボラティリティ(ボラ)が高い」と表現されます。

値動きが落ち着いていると「ボラティリティ(ボラ)が低い」と表現されます。

為替差益を利益として受け取る海外FXでは、ボラティリティの高い相場であればあるほど、大きな利益を得られます。

一方でボラティリティが低い相場では、なかなか利益を出せません。

逆に考えるとボラティリティが高い相場は大きな損失が出やすく、ボラティリティが低い相場では大きな損失は出にくいということです。

ボラティリティには2種類ある

ボラティリティには以下の2種類があります。

  1. ヒストリカル・ボラティリティ(HV)
  2. インプライド・ボラティリティ(IV)

まず「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」とは過去の価格変動率に基づき、標準偏差(σ)を用いて統計的にボラティリティを算出します。

ヒストリカル・ボラティリティ(HV)は相場が激しく変動すると大きくなり、一定の割合で変動すると小さくなります。

ヒストリカル・ボラティリティ(HV)は売買シグナルではなく、現在の相場がどのような状況か把握する際に活躍します。

次に「インプライド・ボラティリティ(IV)」とは、FX市場で実際に取引されている為替レートから、逆算してボラティリティを算出します。

つまりヒストリカル・ボラティリティ(HV)には、FX市場に参加しているトレーダーの予測が反映されていると考えます。

ヒストリカル・ボラティリティ(HV)が高いと買いの需要が、ヒストリカル・ボラティリティ(HV)が低いと売りの需要が高まっていると判断します。

通貨ペアごとにボラティリティが異なる

通貨ペアごとにボラティリティは異なり、流動性の高いメジャー通貨ペアはボラティリティが低く、流動性の低いマイナー通貨ペアはボラティリティが高いです。

ここでは人気の高い以下の通貨ペアのボラティリティについて詳しく解説していきます。

  • ドル円・ユーロドル
  • ポンド関連の通貨ペア
  • 金利の高い通貨ペア
ドル円(USD/JPY)やユーロドル(EUR/USD)といった、世界的に見ても取引量が多く流動性の高い通貨ペアは、ボラティリティが低い傾向にあります。
ドル円やユーロドルは値動きが緩やかなので、海外FX初心者が取引するにもおすすめの通貨ペアとされています。
しかしドル円やユーロドルのようなボラティリティが低い通貨ペアでも、以下のような状況ではボラティリティが高くなることがあるので注意が必要です。
  • 経済指標発表時
  • 要人発言があったとき
  • 取引量の増えるロンドン時間やニューヨーク時間

イギリスの通貨「ポンド(GBP)」は、先進国の通貨の中で最もボラティリティが高いことで有名です。

そのためポンド円(GBP/JPY)やポンドドル(GBP/USD)などポンド関連の通貨ペアはボラティリティが高く、大きな利益を狙うのに最適です。

しかし海外FX初心者がポンド関連の通貨ペアに手を出すと、一度に大きな損失を出す可能性があるので注意が必要です。

金利の高い通貨ペア

トルコリラ円(TRY/JPY)やメキシコペソ円(MXN/JPY)などの高金利通貨ペアはボラティリティが高いです。

スワップポイントで稼ぐために高金利通貨ペアを選んで長期間投資するトレーダーは多いです。

しかし高金利通貨ペアはボラティリティが高いので、突然大きく価格変動し損失が出る可能性も。

海外FX初心者の人がスワップポイントを狙って高金利通貨ペアを取引する際には、ボラティリティが高いことをしっかりと頭に入れておきましょう。

スワップポイントについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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ボラティリティは時間帯でも変動する

ボラティリティは取引する時間帯でも変動します。

ここでは以下の4つの時間帯のボラティリティについて、それぞれ詳しく見ていきます。

6時〜8時:オセアニア時間(ニュージーランド・オーストラリア)

朝の6時〜8時はオセアニア時間と呼ばれています。

オセアニア時間は市場参加者が少ないため、ボラティリティは低くなっています。

注意
しかしニュージーランドの経済指標が発表されるとボラティリティが高くなることがあります。また週末に大きなニュースが報道されると、翌週月曜日のオセアニア時間のボラティリティが高くなる可能性があるので注意が必要です。

8~15時:東京時間(日本・香港・シンガポール)

東京時間になると日本・香港・シンガポールの市場が開きます。

アジア地域のトレーダーが参加してくるので、少しずつボラティリティが高くなっていきます。

5と0の付く日で、仲値が決定する8時~9時55分まではドル円のボラティリティが高くなりやすいです。

また東京時間はオーストラリアや中国の経済指標の発表がある時間帯です。

オーストラリアや中国の経済指標が発表される日の東京時間は、オセアニア通貨のボラティリティが高くなるので気を付けましょう。

各国市場の取引時間帯における特徴については、以下の記事でまとめています。
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ボリンジャーバンドでボラティリティを確認・取引する方法を解説!

ボリンジャーバンドとは統計学が元になってできたインジケーターであり、移動平均線と標準偏差で構成されています。

ボリンジャーバンドを簡単に説明すると、価格は高い確率でボリンジャーバンド内に収まるというものです。

ボリンジャーバンドを見れば、ボラティリティが分かります。下図をご覧ください。

ボリンジャーバンドが狭くなっている部分はボラティリティが低く、広がっている部分はボラティリティが高くなっている状態です。

ボリンジャーバンドを使った順張り手法について

まずはボリンジャーバンドを使った順張り手法について紹介します。

ボリンジャーバンドを使って順張りする際は、バンドがスクイーズしてローソク足が+1σもしくは-1σ、さらに+2σもしくは-2σを超え、エクスパンションし始めたところを狙います。

スパンションが発生しトレンドが出ると、ローソク足は+2σもしくは-2σに沿って動くバンドウォークが発生するケースが多いです。

利確のタイミングはバンドウォークが終了した辺りで良いでしょう。

ボリンジャーバンドを使った逆張り手法について

次にボリンジャーバンドを使った逆張り手法について紹介していきます。

逆張りはスクイーズからエクスパンションが発生して、再度バンドがスクイーズするタイミングでエントリーを行います。

エクスパンションから再度スクイーズするタイミングは、ローソク足と反対の+2σもしくは-2σの傾きを見ましょう。

エクスパンションし始めてローソク足と反対の+2σもしくは-2σの傾きが下を向いていたら逆張りでエントリーします。

利確のタイミングは+2σもしくは-2σの傾きが上向いたタイミングで行います。

ボリンジャーバンドについて、詳しくは以下の記事にまとめているのでご覧ください!

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海外FX初心者もボラティリティを意識した取引に挑戦してみよう!

海外FXにおけるボラティリティについて解説してきました。

ボラティリティは取引する通貨ペアや時間帯によっても変わることが分かりましたね。

海外FX初心者の人もこれからは「ボラティリティ」を意識した取引に挑戦してみましょう!

ボラティリティを意識することで、これまでよりワンランクレベルの高い取引ができるようになるかもしれませんよ。

 

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この記事を書いた人

海外FX歴15年の編集長を元に結成された文字通り海外FXについてのマニアな編集部です。海外FXブローカー数社と密接なつながりがあり、裏事情などにも詳しいです。日本人が使いやすい海外FX会社を日々研究しています。

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