海外FXの最大の魅力として、高いレバレッジをかけた取引ができることがあります。
高いレバレッジをかけた取引ができると、資金が少ない人でも大きな利益を狙えます。
海外FXには日本FXのように、国が決めたレバレッジ規制はありません。しかし条件によっては一時的にレバレッジが制限されることがあります。
今回は海外FXにおけるレバレッジ制限について詳しく解説していきます。
レバレッジとは?
レバレッジには「てこの力」や「てこの作用」などの意味があります。
FX取引におけるレバレッジとは、少額の資金で大きな取引をするための仕組みのことを言います。
たとえばレバレッジを100倍かけて取引をすると、1万円の証拠金で100万円の取引ができるようになります。
高いレバレッジをかけると少額の資金で大きな利益を狙えますが、逆に大きな損失を出してしまう可能性もあるので注意が必要です。
国内の最大レバレッジは25倍に規制されている
日本では1998年になると一般企業や個人がFX取引できるようになりました。
当時の日本にはレバレッジ規制がなかったため、最大レバレッジを600倍に設定している日本FX会社も存在していました。
最大レバレッジ600倍で取引したら、10万円の自己資金で6,000万円分の取引ができることになります。
最大レバレッジに制限がないことで、FX取引は少ない資金でも参加できる・短期間で大きな利益を出せるとして、個人や一般企業もどんどん参入し始めました。
しかしFX取引は100%利益を出せるわけではありません。
FXで利益を出す人がいる一方で、ブームに乗って取引した初心者トレーダーで破産してしまう人が続出してしまう事態となりました。
日本では2005年に金融先物取引法が改正され、全てのFX会社に金融庁への登録を義務化。これにより悪徳なFX会社は消えていきました。
2009年4月になると、万が一FX会社が倒産した際に顧客の資産を守るための制度「信託保全」も義務化されました。
そして2010年には最大レバレッジが50倍に規制され、日本で初めてのレバレッジ規制が行われました。
さらに2011年には最大レバレッジが25倍にまで引き下げられ、2021年7月現在も日本FXにおける最大レバレッジは25倍となっています。
海外FXには日本FXのようなレバレッジの規制がない
海外FXには日本FXのようなレバレッジの規制がありません。
そのため海外FX会社の中には最大レバレッジが1,000倍や2,000倍と、かなりレバレッジの倍率が高いところもあります。
最大レバレッジ1,000倍の海外FX会社を利用すれば、1万円の資金で1,000万円分の取引ができることになるので、日本FXと比べると資金が少ない初心者でも大きな利益を狙えることになります。
海外FX会社でもレバレッジ制限がかかることがある!
これまで海外FXにはレバレッジ規制がなく、高いレバレッジをかけて取引できると紹介してきました。
しかし海外FX会社であっても、場合によってレバレッジの制限がかかることがあります。
具体的には、多くの海外FX会社で口座残高が一定額を超えるとレバレッジ制限がかかるようになっています。
ここでは当サイトはおすすめする海外FX会社8社の中から、「XMTrading」「Gemforex」「IS6FX」「Exness」のレバレッジ制限について詳しく見ていきましょう!
XMTradingは口座残高200万円以上でレバレッジ制限がかかる
XMTradingは業界最大手の海外FX会社で、日本を含めた世界中のトレーダーから人気があります。
XMTradingの最大レバレッジは888倍ですが、以下の条件でレバレッジ制限がかかってしまいます。
- 口座残高200万円以上で最大レバレッジ200倍
- 口座残高1,000万円以上で最大レバレッジ100倍
XMTradingのレバレッジ規制は複数口座を合わせた口座残高で適用されます。
例えばXMTradingにAとBの2つの口座を持っているとします。
A口座の口座残高が100万円・B口座の口座残高が120万円ある場合、A口座とB口座の口座残高を合算すると220万円となるため、最大レバレッジが200倍に制限されます。
XMTradingで最大レバレッジ888倍で取引し続けたい人は、利益をこまめに出金するなどして常に口座残差高を200万円未満の状態にしておきましょう。
もしレバレッジ制限がかかってしまった場合は、口座残高を200万円以下になるように調整した後、サポートセンターにレバレッジを888倍に戻してほしいという主旨を伝えてくださいね。
XMTradingのスタンダード口座には1取引あたり50ロットのロット制限がありますが、ロット制限を超えたことによるレバレッジ制限はありません。
この他にもXMTradingでは
- 経済指標の発表前
- 相場のボラティリティが高くなった時
- リスクの高いトレードを繰り返し行った場合
などにレバレッジ制限がかかることがあります。
Gemforexは口座残高200万円以上からレバレッジ制限がかかる
Gemforexは常時1~2万円の高額な口座開設ボーナスを提供していることから、初心者にも人気が高い海外FX会社です。
他の海外FX会社よりも自由度が高い印象があり、自分の好きなトレードスタイルで取引したい人におすすめです。
Gemforexの最大レバレッジは1,000倍です。さらに数量限定の「レバレッジ5,000倍口座」では、最大レバレッジ5,000倍となっています。
Gemforexでは以下の条件でレバレッジ制限がかかります。
最大レバレッジ1,000倍で取引し続けたいのであれば、こまめに出金するなどして常に口座残高が200万円未満になるように調整しましょう。
IS6FXは口座残高200万円以上からレバレッジ制限がかかる
IS6FXは2020年に誕生した新しい海外FX会社です。
過去には5万円とかなり高額な口座開設ボーナスを実施したり、定期的に豪華プレゼントキャンペーンを行ったりと今注目されている会社だと言えます。
IS6FXの最大レバレッジは1,000倍です。数量限定の「レバレッジ6,000倍口座」では最大レバレッジ6,000倍となっています。
IS6FXでは以下の条件でレバレッジ制限がかかってしまいます。
- 口座残高200万円以上で最大レバレッジ500倍
- 口座残高500万円以上で最大レバレッジ200倍
- 口座残高1,000万円以上で最大レバレッジ100倍
最大レバレッジ1,000倍で取引し続けたいのであれば、こまめに出金するなどして常に口座残高が200万円未満になるように調整しましょう。
IS6FXには1取引あたり30ロットのロット制限がありますが、ロット制限を超えたことによるレバレッジ制限はありません。
Exnessでは口座残高・取引時間・経済指標でレバレッジ制限がかかる
Exnessは最大レバレッジがなんと無制限であり、当サイトでおすすめする海外FX会社8社の中で最もハイレバレッジな取引ができます。
Exnessでは以下の条件でレバレッジ制限がかかります。
- 有効証拠金が0~4,999USDドルで最大レバレッジ2,000倍
- 有効証拠金が5,000~14,999USDドルで最大レバレッジ1,000倍
- 有効証拠金が15,000~29,999USDドルで最大レバレッジ600倍
- 有効証拠金が30,000~59,999USDドルで最大レバレッジ400倍
- 有効証拠金が60,000~199,999SDドルで最大レバレッジ200倍
- 有効証拠金が200,0000USDドル以上で最大レバレッジ100倍
さらにExnessでは取引するタイミングによってもレバレッジ制限がかかります。
まず重要な経済指標発表の15分前と5分後にかけては、影響を受ける金融商品での新規ポジションに対する必要証拠金は、最大レバレッジ200倍に基づき計算されます。
また新規ポジションを開くときの証拠金所要額は、金曜日のFX市場が閉まる3時間前から日曜日のFX市場が開いてから2時間後までは、最大レバレッジ200倍に基づき計算されます。
レバレッジ制限がかからないように調整しながら取引しよう
今回海外FX会社4社のレバレッジ制限について詳しく見ていきましたが、全ての海外FX会社でレバレッジ制限がかかることが分かりました。
とはいえ自分で口座残高や取引するタイミングを調整すれば、レバレッジ制限にかかることなく最大レバレッジで取引できます。
常に最大レバレッジで取引したい人は、使う予定の海外FX会社のレバレッジ制限を確認しておきましょう。
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