海外FXにおけるパラジウム取引の特徴は?値動きの推移や注意点について

海外FX会社によっては「パラジウム」という貴金属の取引に対応しているところがあります。

パラジウムはボラティリティが高く、初心者が取引するには注意がひつようです。

今回は海外FXにおけるパラジウム取引について詳しく解説していきます。

目次

パラジウムとは?

パラジウムはプラチナ系の金属です。パラジウムの世界総生産量の約60%をロシアが占めていて、希少性が高く流通も不安定です。

パラジウムが何に使われているかというと、一番身近なものでは「銀歯」です。そのほかには同じく貴金属の「プラチナ」の硬さを調節する「ホワイトゴールド」の原料としても使われています。

パラジウムは加工がしやすいため、さまざまな用途に用いられます。

海外FXにおけるパラジウムの値動きの推移

ここでは海外FXにおけるパラジウムの値動きの推移について見ていきます。以下の画像はパラジウムの週足チャートです。

2017年の2月~2018年の11月頃までは700円~1100円前後で推移していましたが、それ以降パラジウムの価格は上昇し続け、2021年5月2日には3016円の高値をつけました。

パラジウムの価格が高騰している原因は?

先ほどのパラジウム週足チャートを見ると、初心者でもパラジウムの価格が上がり続けていることが分かるでしょう。

ではなぜこれほどまでにパラジウムの価格が高騰しているのでしょうか?ここではパラジウムの価格が高騰している原因について詳しく解説していきます。

パラジウムは元々希少性が高い金属である

貴金属にはパラジウム以外にも、ゴールド・シルバー・プラチナなどがあります。

パラジウムの世界全体の産出量の約85%を、ロシアと南アフリカ共和国の2か国が占めています。

産出量がロシアと南アフリカ共和国に偏っていること、パラジウムが元から貴金属の中でも希少性が高い「レアメタル」であることが価格の急騰を促しているといえます。

環境保全のための自動車の排出ガス規制強化

パラジウムの価格が高騰している原因のひとつに、環境保全のための自動車の排出ガス規制の強化があります。

自動車の排出ガスを抑制するために「排ガス浄化装置」という装置が搭載されています。

排ガス浄化装置を作るために必要なのが「パラジウム」であり、現在パラジウムは世界各国で需要が拡大しています。

ディーゼル車の需要が減りプラチナの価格が下がったため

2015年の9月にドイツのVW(フォルクスワーゲン)の一部の車が、排出ガスを不正処理した事件が起きました。

これがきっかけとなりディーゼル車に対する規制が強化され、2017年には欧州での乗用車登録台数でディーゼル車をガソリン車が追い越しました。

プラチナの世界的な需要の約4割を占めているのがディーゼル車であり、ディーゼル車の需要が減少したことでプラチナの価格が低迷しました。

またパラジウムを触媒技術とするガソリン車の需要が増えたことで、パラジウムの需要も増え価格が高騰しました。

政治的な要因

パラジウムの最大産出国ロシアとアメリカの政治的な緊張の高まりも、パラジウムの価格高騰の原因と考えられます。

アメリカがロシアに対して政治的制裁を行ったことでパラジウムの流出が抑制され、より流通性が低くなってしまいました。

海外FXにおけるパラジウム取引の注意点

ドル円やユーロドルのような感覚でパラジウム取引をするのは危険です。

パラジウム取引をしたいのであれば、パラジウム取引の危険性や注意点を知っておきましょう。

ここでは海外FXにおけるパラジウム取引の注意点について詳しく解説していきます。

パラジウムの価格は今後高騰・急落する可能性がある

パラジウムは現在価格が高騰し続けていますが、今後価格がどうなるかは分かりません。

価格が高騰し続けるかもしれませんし、急落する可能性もあります。今は価格が高騰し続けてるとはいえ、安易に逆張りするのは危険です。

パラジウムを売りたいのであれば、上昇トレンドが明確に終了してから売ることをおすすめします。

パラジウム取引ではスワップポイントに注意

パラジウム取引ではスワップポイントに注意しましょう。

パラジウム取引に対応した海外FX会社はいくつかありますが、XMTradingではパラジウム取引にスワップポイントは付きません。

またExnessではロングポジションでもショートポジションでも、スワップポイントは-1.5pipsとなっています。

パラジウムを長期保有したいのであれば、スワップポイントがマイナスになることを頭に入れて置きましょう。

パラジウムはスプレッドが広い

パラジウムはスプレッドが広くなっています。

XMTradingではゴールドのスプレッドが0.35pips・シルバーのスプレッドが0.035pipsであるのに対し、パラジウムはスプレッドは4.0pipsです。

Exnessではパラジウムのスプレッドが269.4pipsとかなり広く設定されています。

スプレッドはFX取引におけるコストのことですから、コストの高いパラジウム取引は資金が少ない人にはおすすめできません。

パラジウムを取り扱っている海外FX会社が少ない

後ほどパラジウム取引に対応した海外FX会社を紹介しますが、パラジウムを取り扱っている海外FX会社は少ないです。

そのため自分が現在愛用している海外FX会社では、パラジウム取引ができない可能性もあります。

パラジウム取引に対応した海外FX会社2選

当サイトでは

  1. XMTrading
  2. Gemforex
  3. IS6FX
  4. FXGT
  5. Exness
  6. bigboss
  7. Tradeview Forex
  8. LAND-FX

の8つの海外FX会社をおすすめしています。

しかし上記海外FX会社の中でパラジウム取引に対応しているのは「XMTrading」と「Exness」のみとなっています。

LAND-FXでもパラジウム取引ができていましたが、現在は取り扱いを中止しているようです。

ここではパラジウム取引に対応したXMTradingとExnessについて詳しく紹介していきます。

XMTradingは初心者におすすめ

XMTradingではパラジウム取引に対応しています。

シンボル 内容 スプレッド スワップ
PALL Palladium 4.0pips なし

XMTradingのパラジウムのスプレッドは4.0pipsで、同じ貴金属のゴールドやドル円・ユーロドルなどのメジャー通貨と比べて広くなっています。

またXMTradingではパラジウムのスワップポイントが付きません。

XMTradingは初心者からプロトレーダーまで人気が高い

XMTradingは最も利用者が多いメジャーな海外FX会社であり、初心者の人はもちろんのことプロトレーダーからも人気があります。

日本語によるサポート体制が整っているので、英語が分からない人でも問題なくパラジウム取引ができるでしょう。

口座開設ボーナスや入金ボーナスがある

XMTradingには口座開設ボーナスと入金ボーナスがあります。

口座開設ボーナスは、新規口座開設するだけで3,000円分のボーナスを受け取れます。口座開設ボーナスは取引にも使えます。

入金ボーナスはお金を入金すると入金額の何%かのボーナスを受け取れる仕組みです。

XMTradingの入金ボーナスは2段階制となっています。

  • 入金額が5万円までは100%ボーナス
  • 入金額が5万円を超えると20%ボーナス(上限45万円)

パラジウム取引をしたい初心者の人にはXMTradingをおすすめします。

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ExnessはFX上級者向け

Exnessではパラジウム取引に対応しています。

シンボル 内容 スプレッド スワップ(ロング・ショート)
XPDUSDm パラジウム 269.4pips -1.5pips

Exnessのパラジウム取引におけるスプレッドは269.4pipsとかなり広くなっています。またスワップポイントはロング・ショートのどちらであってもマイナススワップです。

資金に余裕がない人はExnessでのパラジウム取引はおすすめできません。

Exnessの最大レバレッジは無制限

Exnessの魅力は最大レバレッジが無制限であることです。

レバレッジ無制限でパラジウム取引するのは危険ですが、ドル円などメジャー通貨の取引をする際には便利でしょう。

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海外FX初心者がパラジウム取引するなら慎重に行おう!

価格が高騰し続けているパラジウムの下落を狙っているトレーダーは多いです。

しかし海外FX初心者の人が知識・経験が少ないままパラジウム取引を行うのは危険が伴います。

もし初心者でパラジウム取引をしたいと考えているのであれば、まずはパラジウムの値動きの特徴や注意点を知ることが大切です。

また実際にパラジウム取引をする際には、自分の資金に見合ったレバレッジ・ロット数で取引するようにしましょう。

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この記事を書いた人

海外FX歴15年の編集長を元に結成された文字通り海外FXについてのマニアな編集部です。海外FXブローカー数社と密接なつながりがあり、裏事情などにも詳しいです。日本人が使いやすい海外FX会社を日々研究しています。

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