海外FXにおける原油CFD取引とは?特徴や取引のポイントについて解説

海外FX会社の多くで原油CFD取引が可能です。

原油の価格は世界の景気と連動しているので、世界の景気が良くなれば価格が上がり景気が悪くなれば価格が下がる傾向にあります。

今回は原油取引の特徴について詳しく解説していきます。

また原油取引ができる海外FX会社も紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。

目次

海外FXにおける原油取引とは?

原油取引は価格差を利益として得るCFD取引(差金決済取引)のひとつです。

FX取引は為替レートを使って取引するCFD取引の一種ですが、原油CFDは為替レートではなく原油先物価格を使って取引します。

原油CFD取引では、アメリカ市場に上場している「WTI原油先物価格」が最も使われます。

原油の値動きの特徴や価格の推移について

原油価格は世界経済の景気に強い影響を受けます。

世界の景気が良くなると原油価格も上がり、世界の景気が悪くなると原油価格は下がる傾向があります。

下図は原油の週足チャートです。急騰・急落している部分が多いのが分かるでしょうか?

左の赤丸部分、原油の価格が大暴落しているのが分かりますよね。これは2008年のリーマンショックが原因です。

また右下の赤丸部分は、2020年に新型コロナウイルスが流行したことで原油が暴落しました。

2020年4月20日にはなんと原油価格がマイナス価格になりトレーダーたちを驚かせました。

なぜ原油価格がマイナスになったのかというと、コロナウイルスにより世界的な恐慌に陥り、原油の需要が減ってしまったからです。

原油でロングポジションを持っていたトレーダー達はほとんどロスカットされてしまいました。

原油取引をするならチェックしたい項目

原油取引をしたいのであれば世界情勢や世界景気など、さまざまな項目をチェックしておく必要があります。

ここでは原油の価格を変動させる原因となる項目をいくつか紹介していきます。

世界の経済や重要な経済指標はチェックしよう

原油価格は世界の景気に大きな影響を受け、世界の景気が良くなれば原油価格は上がり、世界の景気が悪くなれば原油価格は下がります。

そのため原油取引をするのであれば、世界の経済に関する情報や重要な経済指標は必ずチェックするようにしてください。

投資かの原油先物市場における建玉状況をチェック

投資家の中には原油先物市場で資産運用している人がいるため、投資家による原油の建玉状況で原油価格は変動しやすくなっています。

アメリカ先物取引委員会が金曜日の取引時間終了時点での原油の建玉状況を集計して発表しているので、原油取引するならチェックしておきましょう。

アメリカの原油在庫状況がどれくらいか

アメリカが抱えている原油の在庫量は、毎週水曜日にアメリカエネルギー情報局が発表しています。

原油を大量に消費するアメリカの原油在庫量は、原油の需要バランスが取れているかを判断する材料になります。

一般的にはアメリカの原油在庫量が減ると原油価格は上がり、在原油庫が増えると価格が下がります。

アメリカのシェールオイル生産状況

アメリカは原油の生産量が世界で最も多いです。またアメリカは原油の消費量も多いですが、アメリカで消費される原油の7割を「シェールオイル」が占めています。

そのためシューオイルの生産量は原油価格に大きな影響を与えます。

シューオイルの生産量が減ると原油価格は高騰し、シューオイルの生産量が増えると原油価格は下落します。

OPEC(石油輸出国機構)加盟国の産油量・経済・政治情勢

OPECとは「石油輸出国機構」のことです。

2020年9月時点でOPECに加盟しているのは

  1.  イラク
  2. イラン
  3. クウェート
  4. サウジアラビア
  5. ベネズエラ
  6. リビア
  7. アラブ首長国連邦
  8. アルジェリア
  9. ナイジェリア
  10. アンゴラ
  11. ガボン
  12. 赤道ギニア
  13. コンゴ共和国

の13か国です。毎月OPECに加盟している国の産油量を発表しています。

産油量について話し合うOPEC総会は原油価格に影響を与えるので要チェックです。

実際に2014年11月に行われたOPEC総会では減産合意に至らず、原油の需要を供給が上回ると予想され原油価格が下落しました。

またOPEC加盟国の経済状況や政治情勢も原油価格を変動させる要因です。OPEC加盟国の景気がよくなると原油が消費され、原油価格が下がります。

OPEC非加盟国の産油量・経済・政治情勢

先ほど紹介した通りOPECに加盟しているのは13か国で、原油産出国の全てがOPECに加盟しているわけではありません。

実際に最大産油国のアメリカとロシアはOPECには加盟していません。つまりOPECが毎月発表する産油量以外の産油量もあるということです。

OPEC非加盟国は以下の通りです。

  • アメリカ合衆国
  • カナダ
  • メキシコ合衆国
  • アルゼンチン共和国
  • ブラジル連邦共和国
  • コロンビア共和国
  • アゼルバイジャン共和国
  • カザフスタン共和国
  • ノルウェー王国
  • ロシア連邦
  • トルクメニスタン
  • グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)
  • エジプト・アラブ共和国
  • オーストラリア連邦
  • 中華人民共和国
  • インド
  • マレーシア
  • タイ王国
  • ベトナム社会主義共和国

原油の供給量を調べる際は、OPEC加盟国だけなくOPEC非加盟国の産油量も確認しましょう。

またOPEC非加盟国の経済状況や政治情勢も原油価格を変動させる要因です。OPEC非加盟国の景気がよくなると原油が消費され、原油価格が下がります。

地政学的な要因

原油の多くが中東地域で産出されています。しかし中東地域は戦争やテロが多く政治的に不安定な地域だと言えます。

中東地域の政治情勢は原油の供給量に影響を与えるため、中東地域の情勢もチェックしておく必要があります。

また原油は季節によって供給量が変動します。夏と冬は原油の需要が高まるので原油価格も上がります。

アメリカのハリケーンシーズンには原油関係の設備が被害を受けることもあり、原油の供給量が減ってしまうことがあります。

地球温暖化問題による再生可能エネルギーの需要拡大

地球温暖化が進み、環境に優しい太陽光やバイオマスを使った再生可能エネルギーの技術改良が進んでいます。

再生可能エネルギーの需要が増えると原油の需要は下がります。

新たな再生可能エネルギー技術が開発されるなど地球環境問題の解決につながる発表があると、原油の価格が大きく変動する可能性があります。

原油取引ができる海外FX会社8選

ここでは原油取引に対応した海外FX会社を8社紹介していきます。

それぞれ取り扱っている原油の数や種類が異なるので、ひとつずつ確認していきましょう!

XMTradingでは4種類の原油取引ができる

日本人人気No,1のXMTradingでは以下の4種類の原油取引が可能です。

  • OIL (WTI Oil)
  • OILMn (WTI Oil Mini)
  • BRENT (Brent Crude Oil)
  • GSOIL (London Gas Oil)

それぞれの原油の特徴を解説していきます。

1.OIL (WTI Oil)

OIL (WTI Oil)はアメリカの西テキサス原産の原油のことです。

OIL (WTI Oil)は原油消費量が最も多いアメリカの「ニューヨークのマーカンタイル取引所」で取引されているため、世界の原油価格に大きく影響します。

2.OILMn (WTI Oil Mini)

OILMn (WTI Oil Mini)は最初に紹介したOIL (WTI Oil)と同じ原油ですが、OIL (WTI Oil)の10分の1の量から取引できます。

少額から原油取引したい人はOIL (WTI Oil)を選びましょう!

3.BRENT (Brent Crude Oil)

BRENT (Brent Crude Oil)は、ノルウェーやイギリスの北海の油田から取れる原油のことです。

BRENT (Brent Crude Oil)はヨーロッパ市場やアジア市場での価格決定でレートが動きます。

4.GSOIL (London Gas Oil)

GSOIL (London Gas Oil)は精製後の軽油を対象とした商品のことです。

精製した後なので原油よりも10倍ほど価格が高く設定されているのが特徴です。

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GemforexではWTI Light Sweet(WTIUSD)を取り扱っている

GemforexではWTI Light Sweet(WTIUSD)を取り扱っています。

WTI Light Sweet(WTIUSD)とは、ウェスト・テキサス・インターミディエイトなど、複数の原油をブレンドしている商品です。

WTI Light Sweetの価格はドバイや欧州の原油価格にもつながっていて、原油の価格や世界経済に大きく影響を与えます。

また別名を「USオイル」と言い、アメリカの開発状況に価格が左右されやすいです。

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IS6FXでは2種類の原油を取引できる

IS6FXは2020年の10月からサービスが開始した新しい海外FX会社なので、これまで原油の取扱がありませんでした。

しかし多くのユーザーからリクエストがあり、2021年の3月から原油の取扱を開始しました。

IS6FXでは原油(WTI)とブレンド原油(Brent)の2種類の原油を取引できます。

FXGTでは2種類の原油を取引できる

FXGTではUSOIL(WTI原油)とUKOIL(ブレンド原油)の2種類の原油を取り扱っています。

FXGTは最大1,000,000ユーロを補償する顧客向けの賠償責任保険も契約しているため、安心して原油取引ができます。

また原油以外にも仮想通貨などさまざまなCFD取引が可能です。

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Exnessでは2種類の原油を取引できる

ExnessではUSOILm(原油)とUKOILm(ブレンド原油)の2種類の原油を取り扱っています。

Exnessは2000倍や無制限と高いレバレッジをかけた取引ができるので、少額で原油取引したい人におすすめです。

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bigbossでは2種類の原油を取引できる

bigbossではUSCrude(原油)とUKBrent(ブレンド原油)の2種類の原油を取り扱っています。

取引毎ボーナスとは、1ロットの取引ごとに4ドルのボーナスを受け取ることができるボーナスのことです。

bigbossメインで原油取引するなら、取引する度にボーナスを受け取れますよ。

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Tradeview Forexでは2種類の原油を取引できる

Tradeview ForexではWTI原油(CRUDE)とブレント原油(UKOIL)の2種類の原油を取り扱っています。

Tradeview Forexは、万が一会社が破綻して1顧客あたり35,000ドルまで補償してくれるので、安心して原油取引ができます。

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LAND-FXでは2種類の原油を取引できる

LAND-FXではWTI原油(Crude)とブレント軽油(Brent)の2種類の原油を取り扱っています。

LAND-FXでは他の海外FX会社では見られない「リカバリーボーナス」を提供しています。

リカバリーボーナスとは、ロスカットされた際に口座残高が3,000円以下の場合、その口座の初回入金額に対して5%分のボーナスを受け取れるというものです。

原油取引でロスカットされるのが怖いと感じる人に嬉しいボーナスですね。

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お気に入りの海外FX会社で原油取引に挑戦しよう!

今回、当サイトがおすすめする海外FX会社8社の原油取引対応状況を紹介してきました。

お気に入りの海外FX会社を見つけて、原油取引に挑戦してみましょう!

原油取引するならさまざまな情報をチェックする必要があるので、初心者の人は一つずつ細かく確認してくださいね。

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この記事を書いた人

海外FX歴15年の編集長を元に結成された文字通り海外FXについてのマニアな編集部です。海外FXブローカー数社と密接なつながりがあり、裏事情などにも詳しいです。日本人が使いやすい海外FX会社を日々研究しています。

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