海外FXでは「OCO注文」という注文方法があります。
OCO注文は2つの決済注文を同時に出せるので、資金管理が苦手な人に最適。難しいことはないので、初心者でも使える注文方法となっています。
本記事ではOCO注文とは何か、メリット・デメリットや使い方について解説していきます。
海外FXにおけるOCO注文とは?
OCO注文とは、1つの新規注文に対して2つの決済注文を設定できる注文方法です。
OCO注文では2つのうち1つの注文が約定されると、残りの1つの注文が自動でキャンセルされます。
具体例を出してみます。
例えばドル円が1ドル100円のときに買いエントリーします。
ここで以下の2つの注文をOCO注文で出します。
- 1ドル110円になったら利益確定する
- 1ドル90円にさがったら損切りする
結果的に1ドル110円まで上昇し「1ドル110円になったら利益確定する」という注文が約定されました。
その場合もう一つの「1ドル90円にさがったら損切りする」という注文は自動でキャンセルされます。
つまりOCO注文は、エントリーしたものの相場がどちらに動くか分からないときに役立ちます。
OCO注文とIFO注文との違い
OCO注文とIFO注文は、どちらも1つの注文に対して2つの決済注文を出せる注文方法です。
OCO注文とIFO注文は注文するタイミングが異なります。
OCO注文はポジションを保有している途中に使うケースが多いですが、IFO注文は新規注文する際に同時に注文するケースが多いです。
OCO注文とIFD注文との違い
OCO注文は1つの新規注文に対して2つの決済注文を出せます。
それと比べて、IFD注文は1つの新規注文に対して1つの決済注文しか出せません。
OCO注文を使うメリット4選
海外FXでOCO注文を使うメリットには以下の4つがあります。
- 資金管理に役立つ
- 2つの決済注文を出せるので取引を半分自動化できる
- 感情の入らない機械的な取引ができる
ここではOCO注文を使う4つのメリットについて詳しく解説します。
資金管理に役立つ
OCO注文は資金管理に役立ちます。
なぜならOCO注文では、利益確定と損切りの2つの決済注文を出せるからです。
損切り注文を予め設定することで、大きな損失を防げます。
資金管理については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
2つの決済注文を出せるので取引を半分自動化できる
OCO注文は2つの決済注文を出せるため、取引を半分自動化できます。
事前にしっかり分析して新規注文するライン・利益確定するライン・損切りするラインを決めておけば、あとは自動で決済されます。
忙しくてチャートを見る時間がない人にもおすすめの注文方法ではないでしょうか・
感情の入らない機械的な取引ができる
OCO注文は半自動的に取引ができるので、機械的な取引が可能となります。
特に初心者の人は感情的になって取引してしまうので、OCO注文を上手に活用するといいでしょう。
OCO注文を使うデメリット5選
外FXでOCO注文を使うデメリットには以下の5つがあります。
- ポジションの一部決済はできない
- 設定値以上は利益が伸ばせない
- 新規注文は1つしか出せない
- 設定したラインに達しない限り注文が約定されない
- スリップページが起きる可能性がある
ここではOCO注文を使う5つのデメリットについて詳しく解説します。
ポジションの一部決済はできない
OCO注文はポジションの一部決済ができません。
例えばドル円の買いポジションを1ロット保有している場合に、0.3ロットだけ決済したいと思っても、OCO注文ではできないということです。
設定値以上は利益が伸ばせない
OCO注文は利益確定した数値を設定するので、価格が設定した値に達すると自動的に利益確定されます。
そのため、利益確定後にさらに価格が伸びていった場合でも、設定値以上は利益が伸ばせないデメリットがあります。
新規注文は1つしか出せない
OCO注文は2つの決済注文は出せますが、新規注文は1つしか出せません。
つまり買いの新規注文と売りの新規注文を同時に出すことはできないので注意が必要です。
設定したラインに達しない限り注文が約定されない
OCO注文では、設定した値に達しない限りは注文が約定されません。
そのため設定した値に価格が到達しないと、いつまでもポジションを保有し続けることになります。
スリップページが起きる可能性がある
OCO注文はスリップページが起きる可能性があります。
特に逆指値注文する際にスリップページが起きる可能性が高いので注意が必要です。
OCO注文の使い方4選
OCO注文の使い方には以下の4つがあります。
- 指値買い+逆指値買い
- 指値売り+逆指値売り
- 指値買い+逆指値買いで決済する
- 指値売り+逆指値売りで決済する
OCO注文の使い方について、それぞれ詳しく解説していきます。
1.指値買い+逆指値買い
上昇トレンド中は「指値買い」と「逆指値買い」の2つのOCO注文を入れます。
押し目買いを狙って指値買い注文を入れ、それが否定された際には逆指値買いが約定されます。
2.指値売り+逆指値売り
下降トレンド中は「指値売り」と「逆指値売り」の2つのOCO注文を入れます。
戻り売りを狙って指値売り注文を入れ、それが否定された際には逆指値売りが約定されます。
3.指値買い+逆指値買いで決済する
売りポジションを持っている場合は「指値買い」と「逆指値買い」の決済注文を入れます。
これにより売りポジション保有中に、現在より価格が低くなったら利益確定し、高くなったら損切りできます。
4.指値売り+逆指値売りで決済する
買いポジションを持っている場合は「指値売り」と「逆指値売り」の決済注文を入れます。
これにより買いポジション保有中に、現在より価格が高くなったら利益確定し、低くなったら損切りできます。
OCO注文を上手に使う5つのポイント
OCO注文を上手に使うためには以下の5つのポイントを意識しましょう!
- 現在のトレンドをしっかり把握すること
- レジサポラインを意識しよう
- 経済指標をチェックしよう
- スワップポイントを意識しよう
それぞれ詳しく解説していきます。
現在のトレンドをしっかり把握すること
OCO注文を使う際には、現在のトレンドをしっかり把握することが大切です。
例えば現在が上昇トレンド中であれば、一旦価格が下がる「押し目」を狙ってOCO注文を出します。
また現在が下降トレンド中であれば、一旦価格が上がる「戻し」を狙ってOCO注文を出します。
レジサポラインを意識しよう
OCO注文を使う際には、上値を支えている「レジスタンスライン」と下値を支えている「サポートライン」を意識しましょう。
レジスタンスラインやサポートライン付近では、価格は反発するかラインをブレイクします。
この習性を利用して、以下のようOCO注文を入れます。
- 価格の反発を狙ってレジスタンスライン(もしくはサポートライン)の少し下に逆指値の売り注文を入れる
- 価格のブレイクを狙ってレジスタンスライン(もしくはサポートライン)の上に逆指値の買い注文を入れる
経済指標をチェックしよう
OCO注文を使う際には、経済指標をチェックしてください。
経済指標が発表されると、上もしくは下に大きく価格が動くケースが多いです。
経済指標の発表前に「逆指値の売り注文」と「逆指値売り注文」を2つ入れて、それぞれの注文に利益確定と損切り注文を入れます。
経済指標の発表時は価格が大きく動く可能性があります。そのため、初心者の人には経済指標発表前後に取引することはおすすめしません!もし初心者が経済指標でOCO注文をしたいのであれば、低ロットで取引しましょう!
スワップポイントを意識しよう
OCO注文する際には「スワップポイント」を意識してみましょう。
スワップポイントがマイナスになる通貨ペアでOCO注文する際には、短期トレードを意識してOCO注文することをおすすめします。
反対にスワップポイントを毎日受け取れる通貨ペアでOCO注文するのであれば、長期トレードを意識するとスワップポイントでも稼げますよ。
スワップポイントについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
OCO注文は初心者にもおすすめの注文方法!
OCO注文は特徴を理解すれば、初心者でも問題なく使えるおすすめの注文方法です。
1つの注文に対して利益確定と損切り注文を同時に出せるので、資金管理するさいも非常に役立ちます。
感情的になってしまい利益確定と損切りができなかった人や、資金管理が難しい人は、ぜひOCO注文に挑戦しましょう!
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