海外FX取引において、ポジションを長期保有するトレードスタイルが存在します。
ポジションを長期保有すると小さな値動きに左右されず、1回で大きな値幅を狙えるメリットがあります。
しかし注意点を意識しながら取引しないと、大きな損失となる可能性もあります。
今回は海外FXでポジションを長期保有する際のメリットやデメリット・注意点について詳しく解説していきます。
海外FXにはトレードスタイルがある
海外FX取引をするトレーダーは、それぞれでトレードスタイルが異なります。トレードスタイルには
- スキャルピングトレード
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
の4つがあります。それぞれのトレードスタイルの違いを簡単に表にまとめてみました。
スキャルピング | デイトレ | スイング | ポジション | |
ポジション保有期間 | 数行~数分 | 数分~1日 | 2日~1週間以上 | 数か月以上 |
時間足 | 1分足~15分 | 5分~日足 | 1時間~月足 | 1時間~月足 |
特徴 | 短時間のトレードを1日に何度も繰り返す | ポジションを翌日に持ち越さずその日のうちに注文決済を終わらせる | 長い期間ポジションを保有し大きな利益を狙う | スイング以上の長い期間ポジションを保有し大きな利益を狙う |
それぞれのトレードスタイルについて詳しく見ていきましょう!
スキャルピングトレードとは?
スキャルピングトレードとは、注文してから数秒~数分で決済する短時間のトレードを何度も繰り返し行うトレードスタイルです。
トレード回数が多いほど利益を重ねることができますが、相場の細かい動きに対応できる知識・経験・判断力が求められます。
またチャートを常に見ておく必要があるため、チャートに張り付く時間がない人には難しいスタイルだといえます。
デイトレードとは?
デイトレードとは、注文から決済までをその日のうちに完結させ、翌日にポジションを持ち越さないトレードスタイルです。
デイトレもスキャルピングほどではありませんが、翌日に持ち越さなければ1日に数回ポジションを持ち利益を重ねることができます。
しかし動きが少ない時間帯にはなかなか利益が伸びないので、取引が活発になる時間帯や値動きの大きい通貨を選ぶといいでしょう。
スイングトレードとは?
スイングトレードとは、ポジションを2日~1週間以上と長期保有するトレードスタイルです。
チャートの小さな値動きに左右されないので、海外FX初心者にもおすすめのスタイルとなっています。
また常にチャートを見ておく必要もないので、チャートを見る時間が少ない兼業トレーダーからも人気です。
利益確定までに時間はかかりますが1回の取引における利益が大きいのが魅力的。
しかし損切りされた時の金額も大きくなるので、初心者の人はまず低ロットで入ってみましょう。
ポジショントレードとは?
ポジショントレードとは、スイングトレード以上にポジションを保有するトレードスタイルで、数か月以上ポジションを持ち続けます。
スイングトレード以上に時間はかかりますが、1回に狙える値幅は全てのトレードスタイルの中で最も大きくなります。
またスイングトレードと同じくチャート画面に張り付く必要がないので、兼業トレーダーにもおすすめ。
小さな値動きに左右されないのも特徴的です。
海外FXでポジションを長期保有するメリット
ポジションを長期保有すると
- 小さな値動きに左右されない
- 1回で大きな利益を狙える
- スワップポイントを稼げる
- チャートを常に見る必要がない
などのメリットがあります。
ポジションの長期保有では常にチャートを確認する必要がないので、仕事や家事などで忙しい兼業トレーダーにとっては大きなメリットとなるでしょう。
また1回で狙う値幅が大きいので、低ロットで入ってもある程度大きな利益を得ることができます。
海外FXでポジションを長期保有するデメリット
ポジションを長期保有すると
- 損失の金額が大きくなる
- マイナススワップに注意が必要
- 利益確定までの時間が長い
などのデメリットがあります。
ポジションを長期保有すると1回で大きな利益を狙える反面、損切りされた時の金額も大きくなってしまいます。
またスワップポイントがマイナスになるポジションを長期保有してしまうと、マイナススワップがどんどん蓄積していきます。
利益確定までの時間が長いので、早く結果を求めたい人には利益確定までの時間が待ち遠しいでしょう。
海外FXで初心者がポジションを長期保有する際の注意点
海外FXでポジションを長期保有するのは「スイングトレード」と「ポジショントレード」の2つです。
どちらのトレードスタイルも
- 小さな値動きに左右されない
- 1回で大きな値幅を狙える
- チャート画面を常に見る必要がない
ので、初心者におすすめのトレードスタイルとされています。しかしポジションを長期保有する際には注意点がいくつかあります。
ここでは初心者がポジションを長期保有する際に気を付けるべき注意点について詳しく解説していきます。
損切り注文を入れておこう
ポジションを長期保有する場合、損切りまでの幅も広くなります。
トレードに慣れている人は損切り注文を入れずに、その時の状況に応じて手動で損切りすることもあるでしょう。
しかし海外初心者の人は、注文する段階で「これくらいの損失なら許容できる」部分に損切注文を同時に入れておきましょう。
資金に見合ったレバレッジをかけよう
資金が少ない人がポジションを長期保有する場合、高いレバレッジをかけてしまうとロスカットされやすくなってしまいます。
海外FXの魅力はハイレバレッジな取引ですが、初心者がポジションを長期保有するのであれば、レバレッジは数倍~数十倍までに抑えることをおすすめします。
資金に見合ったロットで取引しよう
こちらもレバレッジに関する内容と似ていますが、ポジションを長期保有する際にはロスカットされないようにすることが大切です。
そのため自分の資金に見合ったロット数で取引するようにしましょう。
マイナススワップに注意
ポジションを長期保有するのであれば「スワップポイント」にも注意しましょう。
スワップポイントとは、異なる2か国間の通貨を交換する際に生じる金利の差(金利差調整分)のことです。
金利が高い国の通貨を買って金利が低い国の通貨を売ると、その金利差分(スワップポイント)を受け取れます。
しかし金利が低い国の通貨を買って金利が高い国の通貨を売ると、金利差がマイナスとなりスワップポイントを支払わなければなりません。
マイナススワップになるポジションを長期保有すると、どんどんマイナススワップが増えていきます。
ポジションを長期保有するならデメリットや注意点も意識しよう
書籍やインターネットの情報では、ポジションを長期保有するトレードスタイルは、初心者にもおすすめのトレードスタイルとして紹介されています。
しかしどんなトレードスタイルにも、メリットだけでなくデメリットも必ずあります。
もしポジションを長期保有したいと考えるのであれば、べメリットや注意点をしっかりと意識して取引するようにしてくださいね。
コメント