チャートを細かく見る時間がない、感情的になってトレードしてしまうとお悩みのトレーダーの皆さん「IFO注文」ってご存知ですか?
IFO注文は1つの新規注文に対して、利益確定と損切りの2つの決済注文を同時に入れられる注文方法です。
一度注文すればエントリーから決済まで全て自動で行ってくれるので、忙しい人や感情的にありがちな人に最適です。
本記事ではIFO注文とは何か詳しく解説していきます。
海外FXにおけるIFO注文とは
海外FXにおける「IFO注文」とは、エントリーから決済までを自動で行う注文方法のことです。
IFO注文は「IFD注文」と「OCO注文」を組み合わせた注文方法であることから「IFDOCO注文(イフダン・オーシーオー)」とも言われます。
IFD注文については以下の記事で詳しく解説しています。
- 注文から決済までの全てを自動化できる
- 感情的なトレードをしなくなる
- 大きな損失を防げる
- チャートを常に見る必要がない
ここでは海外FXでIFO注文を使う4つのメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます!
注文から決済までの全てを自動化できる
IFD注文では1つの注文に対して、1つの決済注文しか設定できませんでした。
つまりIFD注文の決済注文で「利益確定」を設定した場合、損切りに関しては手動で行う必要がありました。
しかしIFO注文の場合は、1つの注文に対して2つの決済注文が設定できます。
つまりIFO注文であれば新規注文する際に、利益確定と損切のどちらも設定でき、注文から決済までの全てを自動化できるようになります。
感情的なトレードをしなくなる
FXで勝てない原因のひとつに、感情的になってトレードしてしまうことがあります。
特に初心者の人は感情的になってトレードして負けてしまうことが多いです。
IFO注文は予め新規注文を決済注文を設定するので、感情的なトレードをしなくなるメリットがあります。
大きな損失を防げる
注文だけして決済注文を出さなければ、価格が逆行すると損失がどんどん大きくなっていきます。
しかしIFO注文で注文と同時に決済注文を入れることで、価格が逆行しても予め設定した価格で損切り注文が発動し、大きな損失を防げます。
チャートを常に見る必要がない
これまでも解説してきた通り、IFO注文を活用すれば、注文から決済までの全てを自動化できます。
そのためチャートを常に見ておく必要がなく、忙しい兼業トレーダーには最適だと言えます。
海外FXでIFO注文を使うデメリット2選
海外FXでIFO注文を使うデメリットには以下の2つがあります。
- 設定した以上の利益を得られない
- 設定した価格に到達しないと注文が約定されない
ここでは海外FXでIFO注文を使う2つのデメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます!
設定した以上の利益を得られない
IFO注文は予め利益確定ラインを設定するので、設定した以上は利益が伸ばせないデメリットがあります。
予想した通りに相場が動いてくれると、価格が予想していた利益確定ラインを大きく上回るケースがあります。
その場合は「もったいなかった」と感じるかもしれませんね。
設定した価格に到達しないと注文が約定されない
IFO注文は注文する価格を設定しますが、必ずしも設定した価格に到達するとは限りません。
つまり設定した価格に到達しない限りは、注文自体が発動されません。
IFO注文を上手に活用する3つのポイント
IFO注文を上手に活用するためには、以下の3つのポイントを意識するといいですよ。
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- 落ち着いたレンジ相場で使う
- 下降トレンド中の売り注文は損切りラインを浅くしない
- 上昇トレンド中の買い注文は「押し目買い」を狙う
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます!
1.落ち着いたレンジ相場で使う
IFO注文は勢いのあるトレンド相場よりも、落ち着いた「レンジ相場」で使うと効果的です。
なぜならトレンド相場は利益を伸ばしやすいものの、価格が大きく動く可能性があるからです。
IFO注文のメリットに「チャートを常に見ておく必要がない」ということがありました。
しかし価格が大きく動くトレンド相場ではある程度チャートは見ておくべきであり、IFO注文のメリットが活かせなくなります。
一方レンジ相場であれば一定の価格内を行ったり来たりするので、IFO注文を使うことで取引を自動化できるでしょう。
2.下降トレンド中の売り注文は損切りラインを浅くしない
下降トレンド中に売りのIFO注文をする場合、損切りラインを浅くし過ぎないようにすることが大切です。
なぜなら下降トレンド中の価格の戻りは上昇トレンドよりも強いケースが多く、損切りラインを浅く設定してしまうと、すぐに損切りされてしまうからです。
損切り注文は15pips以上離すといいでしょう。
3.上昇トレンド中の買い注文は「押し目買い」を狙う
上昇トレンド中の買い注文でIFO注文を使う場合は「押し目買い」を狙いましょう!
押し目買いとは、上昇トレンド中に価格が下がったタイミングで買い注文することです。
IFD注文で押し目買いを狙う際には、ある価格で一気に押し目買いするのではなく、何回かに分けて注文するといいですよ。
実践的なIFO注文の使い方3選
実践的なIFO注文の使い方には以下の3種類があります。
- レンジブレイクを狙ってIFO注文する
- スキャルピングでIFO注文する
- RSIを使ってIFO注文する
それぞれの使い方について詳しく解説していきます!
レンジブレイクを狙ってIFO注文する
まずレンジブレイクとは、一定の価格内を行ったり来たりしている「レンジ相場」を、上もしくは下にブレイクすることです。
一般的にはレンジブレイク後は、ブレイクした方向にトレンドが出ます。
これを狙ってIFO注文を行います。
レンジ相場を見つけたら、レンジ上限の10~20pips上、もしくはレンジ下限の10pips~20pips下にIFO注文を入れます。
利益確定ラインは1時間足や4時間足で取引する場合、上値もしくは下値から30~50pips離してください。
損切りラインは20pips程度に設定するといいですよ。
スキャルピングでの使い方
スキャルピングとは、短期間で何度も取引を繰り返すトレードスタイルです。
スキャルピングについては以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
スキャルピングでIFO注文を使うのであれば、3~5pipsの値幅を取ってみましょう。
スキャルピングは素早い判断が必要で、感情的になってしまうと損失ばかりで終わってしまいます。
機械的なトレードを可能にするIFO注文を使うことで、感情的にならずにスキャルピングを行えるでしょう。
RSIを使ってIFO注文する
RSIとは、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を判断するための「オシレーター系」のテクニカル分析です。
RSIについては以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
RSIでは相場がどれくらい動いたかを0~100%で表し、RSIが70%以上になると「買われすぎ」・RSIが30%以下になると「売られすぎ」と判断します。
RSIが70%を超えると相場が下落し、30%以下になると相場が上昇するケースが多いです。
RSIを使ってIFO注文を使う際には、逆張りを行います。
RSIが70%付近にIFO注文で売り注文を入れて、30%付近に買い注文を入れます。
IFO注文を使って効率的に取引しよう!
IFO注文は利益確定と損切りの2つの決済注文を同時に行えるので、一度注文を入れれば取引を全て自動で完了させられます。
チャートに張り付く必要がないので、忙しい兼業トレーダーにもおすすめです。
またトレードに感情も入らないので、感情的になって負け続けてきた人にもぜひIFO注文に挑戦してもらいたいです。
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