海外FXには「IFD注文」という注文方法があります。
IFD注文は新規注文と決済注文を同時に行え、機械的な取引を可能にしてくれる心強い味方です。
今回はIFD注文とはなにか、特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
海外FXのIFD注文とは?
IFD注文とは、新規注文と決済注文を同時に行える注文方法のことです。
具体例として、以下の2つの注文を同時に行います。
- ドル円が100円になったら買いエントリーする
- ドル円が120円になったら決済する
つまりは、予め取引の入り口と出口を同時に決めておくということですね。
海外FXでIFD注文する2つのメリット
海外FXでIFD注文するメリットは以下の2つです。
- 機械的にトレードできる
- 相場を常に見ておく必要がない
ここでは海外FXでIFD注文する2つのメリットについて見ていきます。
1.機械的にトレードできる
FX取引でなかなか勝てない理由のひとつに「感情的になってしまう」ことがあります。
利益したい場所を決めていても「もっと利益がでるのでは?」という気持ちにあり、直前になって利益確定の場所をずらしてしまうことはよくあります。
戦略や根拠があって利益確定の場所をずらすのは問題ありませんが、何の戦略・根拠もなく利益確定の場所をずらしてしまうと、利益に届かず結局相場が逆行していく可能性があります。
これが最初からIFD注文を利用することで、感情的にならず機械的なトレードが可能となります。
2.相場を常に見ておく必要がない
FX取引は相場を細かく確認して、どこで利確するべきかを分析しなければなりません。
しかしIFD注文は注文と決済を同時に行い、設定した価格に到達したら自動で取引・決済をしてくれます。
そのためIFD注文であれば、事前にしっかり分析することで相場を常に見ておく必要がなくなります。
海外FXでIFD注文する2つのデメリット
海外FXでIFD注文するデメリットは以下の2つです。
- 細かいチェックや調整が必要
- 設定できる決済注文は1つのみ
ここでは海外FXでIFD注文する2つのデメリットについて見ていきます。
1.細かいチェックや調整が必要
IFD注文は相場を分析して注文しますが、注文通りに決済までいくとは限りません。
相場は不規則に動いているのでIFD注文を入れていたとしても、相場の状況によっては決済を早める場面もあります。
つまりIFD注文を入れたとしても細かい値動きを確認し、調整する必要はあるということですね。
2.設定できる決済注文は1つのみ
IFD注文は決済注文を1つしか設定できません。
つまりIFD注文では「ドル円が100円になったら買いエントリーし、105円もしくは110円で決済する」という注文はできません。
指値注文でIFD注文をして損切りする際には、手動で行わなければなりません。
また逆指値注文でIFD注文する場合は、利益確定は手動で行います。
IFD注文が活躍する2つの場面
IFD注文が活躍する2つの場面は「機械的に利益確定するとき」と「機械的に損切りするとき」です。
それぞれどのような状況か詳しく解説していきます。
機械的に利益確定するとき
IFD注文は感情的にならず、機械的に利益確定したいときに活躍します。
FX初心者の人はエントリー後に利益が出ると「もっと利益を伸ばしたい!」という気持ちが出て、利益確定する位置を伸ばしてしまうことがあります。
それで利益が増えればいいのですが、結果的に利益確定する前に価格が逆行し、利益が減る・損失が出る可能性があります。
機械的に損切りするとき
IFD注文は感情的にならず、機械的に損切りしたいときに活躍します。
FX初心者はエントリー後に損失が出ていても「いつか利益がではずだ!」と根拠もないのに期待を膨らませ、損切りせずに様子を見続けてしまうことがあります。
戦略・根拠もないのに損切を見送ると、大きな損失に繋がるので注意が必要です。
初心者の人はIFD注文を行い、適切に損切りできるようにしておきましょう。
IFD注文で勝率を上げる方法は?
IFD注文で勝率を上げる方法は、ずばり「逆指値でIFD注文を入れる×手動で利益確定する」の組み合わせです。
「逆指値でIFD注文を入れる×手動で利益確定する」の組み合わせの具体例は以下の通りです。
ドル円の取引で、1ドル100円の時に98円になったら買いエントリーし95円になったら決済するというIFD注文を入れる
上記の例では損切り位置は決めているので、損切りに関しては自動で行われます。
しかし利益確定にしては設定していないので、利益確定は手動で行います。
そのため相場の動きを見て、利益を伸ばしていくことが可能です。
IFD注文は初心者にもおすすめ!
IFD注文は初心者にありがちは感情的なトレードを改善してくれる注文方法です。
またIFD注文することで常に相場に張り付く必要もなくなります。
IFD注文は初心者でも挑戦しやすい注文方法です。今回紹介したように、まずは「逆指値でIFD注文を入れる×手動で利益確定する」の組み合わせでIFD注文してみてはいかがでしょうか。
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