スキャルピングとは、短期間に何度も売買を繰り返し利益を重ねていくトレードスタイルです。利益を短時間で得れるため、海外FX初心者の人でスキャルピングに憧れる人も多いでしょう。
スキャルピングはトレードチャンスが多く、知識や経験が多いトレーダーであれば1日に大きな利益を出すことも可能です。
しかし知識や経験が少ない初心者がスキャルピングを行うと、損失ばかりが増えていくケースも。
今回はスキャルピングとは何か、特徴やメリットデメリットを紹介していきます。今後スキャルピングトレードに挑戦したいと考える海外FX初心者の人はぜひ参考にしてくださいね。
スキャルピングとは?特徴を紹介
スキャルピングとは、1日に短時間の取引を何度も繰り返すトレードスタイルです。
スキャルピングの特徴は以下の通りです。
- ポジションの保有時間が数秒~数分と短い
- 1回に狙う値幅は2~10pips程度
- 1回で得れる利益は少ないが上手に取引できれば1日に大きな利益になる
- ポジションは翌日に持ち越さない
海外FX上級者の中にも、スキャルピングトレードをメインとしている人はたくさんいます。
デイトレやスイングトレードとの違いは?
FXのトレードスタイルには、スキャルピング以外にも「デイトレ」と「スイングトレード」があります。
3つのトレードスタイルの特徴は以下の通りです。
スキャルピング | デイトレ | スイング | |
ポジション保有期間 | 数秒~数分 | 数分~1日 | 2日~1週間以上 |
時間足 | 1分足~15分 | 5分~日足 | 1時間~月足 |
狙う値幅 | 2~10pips | 30~100pips | 50pips以上 |
特徴 | 短時間のトレードを何度も繰り返し利益を増やしていくため経験や知識が必要 | ポジションを翌日に持ち越さずその日のうちに注文決済を終わらせる | 長い期間ポジションを保有し大きな利益を狙う |
『スキャルピング』と『デイトレ』は、どちらもポジションを翌日に持ち越すことはなく、その日のうちに全てのポジションを決済します。
またポジションの保有期間も短いので、チャート画面を細かく確認する必要があります。
一方『スイング』はポジションを2日~1週間以上保有し続け、一度に大きな利益を狙います。
スイングは保有期間が長いので、細かくチャートを見る必要がなく、兼業トレーダーから人気のトレードスタイルです。
デイトレについては以下の記事を参考にしてください。
スイングトレードについては以下の記事を参考にしてください。
スキャルピング5つのメリットについて
多くのトレーダーがスキャルピングを行っていますが、なぜスキャルピングは人気が高いのでしょうか?
スキャルピングには5つのメリットがあります。
- ポジションを翌日に持ち越さないので心理的負担が少ない
- 損切幅を狭く設定できるため損失を抑えれる
- トレードチャンスが多い
- 海外FXのレバレッジを利用すれば少額でも大きな利益を狙える
- ポジションを長く保有しないので為替変動リスクが低い
ここではスキャルピングのメリットや魅力について詳しく解説していきます。
1.ポジションを翌日に持ち越さないので心理的負担が少ない
ポジションを翌日に持ち越してしまうと、海外FX初心者の人は特に、ポジションが気になって眠れない・ストレスになることがあります。
しかしスキャルピングではポジションを翌日に持ち越さないので、夜もポジションの心配をする必要がなく心理的負担が少ないメリットがあります。
2.損切幅を狭く設定できるため損失を抑えられる
特にスイングトレードは狙う値幅が大きいため、損切幅も大きくする必要があります。そうすると相場が予想と逆に動いた場合、損失が大きくなってしまう可能性があります。
それと比べてスキャルピングは1回で狙う値幅が小さいので、損切幅も狭く設定できます。
そのため、万が一相場が予想と逆に動いても損失を抑えれます。
3.トレードチャンスが多い
デイトレやスイングトレードでは、一旦相場がレンジに入ってしまったり値動きが小さくなると、トレードチャンスが減り利益も出しづらくなります。
しかしスキャルピングは、上位足がレンジの中でもトレンドが発生することが多く、トレードチャンスが多いです。
デイトレーダーやスイングトレーダーの人の中には、相場がレンジになったら合間にスキャルピングを行い利益を出す人もいます。
4.海外FXのレバレッジを利用すれば少額でも大きな利益を狙える
スキャルピングは1回で狙う値幅が小さいので、デイトレやスイングトレードのように大きな利益はねらえません。
しかし海外FXではハイレバレッジな取引ができます。
そのため資金が少ない人でもレバレッジを利用すれば、スキャルピングでも大きな利益を狙えます。
5.ポジションを長く保有しないので為替変動リスクが低い
デイトレやスイングトレードはポジションの保有時間が長いため、レートが急落・急騰した際に損失がでる可能性が高いです。
しかしスキャルピングはポジションの保有時間が数秒~数分と短いため、レート変動の影響を受けにくいというメリットがあります。
もしレートが大きく動いてもスキャルピングでは損切幅が狭いので、資金管理をしっかりしていれば大きな損失はでないでしょう。
資金管理については以下の記事で詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
スキャルピングのデメリットや注意点は?
メリットの多いスキャルピングですが、もちろんデメリットもあります。デメリットを理解せずスキャルピングを行うと、損失が大きくなる可能性も。
スキャルピングには以下の5つのデメリットが考えられます。
- チャートを常に見ておく必要がある
- 知識や経験がないと利益を出せない
- スプレッドが広い海外FX業者を選ぶとコストが高くなる
- 損切ルールを守り資金管理をしなければ損失が大きくなる
- 海外FX業者によってはスキャルピング禁止のところもある
ここではスキャルピングのデメリットについて詳しく解説していきます。
1.チャートを常に見ておく必要がある
スキャルピングはポジションの保有期間が短く1日に何度も売買を行うので、チャートを常に見ておく必要があります。
また常に集中してパソコンと向き合って売買を繰り返すので、集中力と体力が必要になります。
パソコンを長時間見ておくのが苦手な人や眼精疲労が溜まりやすい人は、スキャルピングは合わないかもしれませんね。
2.知識や経験がないと利益を出せない
スキャルピングは利確・損切幅ともに狭いため、エントリーポイントをしっかり絞らなければいけません。
ギャンブル間隔で「多分上がるだろう・下がるだろう」という気持ちでエントリーすると、すぐに逆行して損切されます。
そのためスキャルピングにはFX取引のテクニックと経験がなければ利益を出せません。
初心者がスキャルピングをするとポジションを持っていないと落ち着かなくなり、根拠にない不要な取引をたくさんする「ポジポジ病」に陥りやすいデメリットもあります。
3.スプレッドが広い海外FX業者を選ぶとコストが高くなる
スプレッドとは、通貨ペアの売値と買値の差でFX取引におけるコストのことです。
スプレッドについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
スキャルピングは1日に何度も取引するので、スプレッドが広い海外FX業者を選んでしまうと取引コストが高くなってしまいます。
スキャルピングしたいと考えている人は、できるだけスプレッドが狭い海外FX業者を選ぶことで取引を有利に進められます。
スキャルピングに最適なスプレッドが狭い海外FX業者は以下の記事で紹介しています。
4.損切ルールを守り資金管理をしなければ損失が大きくなる
スキャルピングでは「損切」がとても大切になってきます。
スキャルピングでエントリーする際には、必ず同時に損切注文を入れましょう。また一度決めた損切位置はズラさないようにしてください。
自分の資金に見合った損切幅・損切ルールを決め、徹底して守りましょう。損切ルールが守れないと、損失がどんどん大きくなっていきます。
5.海外FX業者によってはスキャルピング禁止のところもある
海外FX業者によってはスキャルピングを禁止しているところもあります。
禁止されているにも関わらずスキャルピングを行うと、出金拒否や口座が凍結されることがあります。
またスキャルピングを認めている海外FX業者でも、会社のサーバーに負担をかけるような高速取引を行った場合、利用規約に応じて何かしらの措置が取られるケースもあります。
スキャルピングをする際は、事前に各海外FX業者のスキャルピングに関する注意事項をしっかり確認してから行いましょう。
取引ルールを守ってスキャルピングに挑戦しよう
今回スキャルピングというトレードスタイルについて解説しました。
海外FX初心者の人が安易にスキャルピングを行うと、なかなか勝てずに損失が大きくなる可能性が高いです。
初心者の人でスキャルピングを行いたい人は、FXのテクニックを学び経験を積んで、自分が決めた取引ルールを守れるようになってから挑戦してくださいね。
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