海外FX初心者の人でスプレッドを考慮せずに取引を行い、エントリーをしたのはいいけれどすぐに損切されるなど、なかなか利益を出せない人はいませんか?
スプレッドを意識して!と言われても、スプレッドが狭いことのメリット・広いことのデメリットも分からないし、スプレッドの計算方法や変動する状況も分からないでしょう。
本記事ではFX取引で使える自動売買システム開発を行っている海外FXマニア編集部が、海外FX初心者でも分かるようにスプレッドについて詳しく解説しています。
本記事を最後まで読み終えれば、スプレッドについてしっかり理解できるようになります。スプレッドが狭いおすすめ海外FX業者の紹介もしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
スプレッドとは?
スプレッドとは通貨ペアの売値と買値の差で、FX取引における手数料・取引コストとなります。FXでは以下の画像のように「売値(bid)」と「買値(ask)」が表示されます。
上の画像はユーロ円の売値と買値です。
上の画像では売値が129.320で買値が129.320なので、スプレッドは0.02pipsということになり、1万通貨取引した場合は取引手数料が200円となります。
この場合は取引した瞬間200円の手数料が引かれるので、200円以上の利益を出さなければ含み益がでないことになります。
スプレッドは固定ではなく状況によって変動する
海外FX業者の中には「ドル円のスプレッドを〇〇pipsに原則固定」というような宣伝をして、新規口座開設者を誘導しているところもあります。
しかし「原則固定」とは状況によってはスプレッドが変動することがあるということです。スプレッドは以下のような状況で変動しやすくなります。
- 取引する日にちや時間帯
- 経済指標や災害など大きなニュースが発表された時
- 取引する通貨ペア
- 利用するFX業者
スプレッドが変動する要因について、詳しく見ていきましょう。
取引する日時でスプレッドが変動する
基本的にスプレッドは、市場参加者が少なく流動性が低い時間帯に広がりやすいです。具体的に言うと、朝6~8時のオセアニア時間は市場参加者が少ないため、スプレッドが広くなりやすいです。
一方で「8時〜15時の東京時間」「15時〜21時の欧州時間」「21時〜6時のニューヨーク時間」は、市場参加者が多く流動歳が高いためスプレッドが狭くなりやすいです。
またクリスマスなど外国の市場が休場しているときや年末年始、ゴールデンウイークなどの大型連休前には市場参加者が減るためスプレッドが広がりやすいです。
経済指標や大きなニュースの発表でスプレッドが変動する
経済指標の発表時や災害・要人発言・大統領選挙など大きなニュースが発表されると、レートが乱高下しやすくスプレッドも広がりやすい傾向にあります。
そのため海外FX取引初心者の人は、経済発表や要人発言直後に取引しないことをおすすめします。
取引する通貨ペアでスプレッドが変動する
海外FXではドル円・ポンド円・ユーロドル・ドルカナダなど、さまざまな通貨ペアの取引ができますが、スプレッドは通貨ペアによって変動します。
例えばドル円・ユーロ円・ユーロドルなど、メジャー通貨は流通数が多いためスプレッドが狭くなる傾向にあります。
反対にトルコリラ円・南アフリカランド円など、マイナーな通貨ペアは流通数が少なくスプレッドも広くなる傾向があります。
マイナー通貨を取引したいと考えている人は、スプレッド幅に注意しながら取引しましょう。
利用するFX業者でスプレッドが変動する
スプレッドは利用するFX業者でも変動します。
まず日本FX業者と海外FX業者でもスプレッドは異なりますし、海外FX業者を選んだとしても、さらに海外FX業者ごとにそれぞれスプレッドは異なります。
スプレッドが広いとロスカットされやすいので注意!
これまで紹介してきたように、スプレッドは状況に応じて変動します。FX取引上級者の人は、スプレッドが狭い・広いを判断して上手に取引を行います。
しかし海外FX初心者の場合は、スプレッドを考慮せずに取引してしまうことが多いです。
取引する資金が少ないにも関わらず、スプレッドが広い状況で大きな取引をしてしまうと、エントリーしてもなかなか含み益とならずロスカットされるケースがあります。
海外FX初心者の人は、まずスプレッドについての理解をしっかり深め得てから取引しましょう!資金が少ないのであればできるだけスプレッドが狭い状況で、資金に見合ったロット数で取引をしてくださいね。
スプレッドの計算方法について
ここではスプレッドを計算する方法を、円が絡む通貨と円が絡まない通貨の2パターン紹介していきます。
スプレッドは「pips」という単位で表されることも頭に入れて置きましょう!「pips」についていまいち理解できていない人は、以下の記事を参考にしてください。
海外FXの1pipsとはいくらのこと?損益計算方法など詳しく解説 海外FX初心者の人は「pips」という言葉を聞いても、いまいちよく理解できないでしょう。 しかしFX取引をする上で、pipsについてしっかり理解を深めておく必要があります...
円が絡む通貨のスプレッドの計算方法
円が絡む通貨のスプレッドは以下の計算式で計算できます。
(売値-買値)×取引通貨数=スプレッド
実際にMT5で現在の気配値を表示させ、赤枠で囲ったニュージーランド円とオージー円を例に紹介していきます。
まずニュージーランド円の買い気配(Ask)は77.379円・売り気配(Bid)は77.346円となっています。
ニュージーランド円を1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると(77.346-77.379)×10,000=330で330円がスプレッドとなります。
次にオージー円の買い気配(Ask)は84.264円・売り気配(Bid)は84.232円となっています。
オージー円を1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると(84.232-84.264)×10,000=320で320円がスプレッドとなります。
円が絡まない通貨のスプレッドの計算方法
円が絡まない通貨のスプレッドは、円が絡む通貨と違い2段階に分けて計算します。
- (売値-買値)×取引通貨数=A
- A×取引レート=スプレッド
実際にMT5で現在の気配値を表示させ、赤枠で囲ったドルカナダとオージードルを例に紹介していきます。
まずドルカナダの買い気配(Ask)は1.26126・売り気配(Bid)は1.26103となっています。
ドルが100円の時にドルカナダを1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると
- (1.26103-1.26126)×10,000=2.3
- 2.3×100円=230
となり230円がスプレッドとなります。
次にオージードルの買い気配(Ask)は0.76171・売り気配(Bid)は0.76152となっています。ドルが100円の時にオージードルを1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると
- (0.76152-0.76171)×10,000=1.9
- 1.9×100円=190
となり190円がスプレッドとなります。
スプレッドが狭い海外FX業者3選!スキャルピングやGOLD取引に最適
スキャルピングとは短時間の間に何度も注文と決済を繰り返すトレードスタイルのことです。ポジションの保有時間が数秒~数分と短いのが特徴でコツコツ利益を積み重ねていきます。
スキャルピングは1日に何度の取引するため、取引する度にスプレッドがかかってしまいます。
スキャルピングに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
またGOLD(ゴール)は海外FXトレーダーの中でも非常に人気がありますが、ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨と比べるとスプレッドが広く設定されています。
GOLDについては以下の記事をチェックしてください。
つまり、スキャルピングやGOLD取引をする際にスプレッドが広い海外FX業者を選んでしまうと、なかなか利益を増やせないので注意しましょう。
スキャルピングやGOLD取引で利益を出すためには、できるだけスプレッドが狭い海外FX業者を選ぶことが重要です。
ここではスキャルピングやGOLD取引に最適な、スプレッドが狭い海外FX業者ランキングを紹介します。
1.GEMFOREXのノースプレッド口座は取引手数料も無料
GEMFOREXには「オールインワン口座」「ノースプレッド口座」「レバレッジ5,000倍口座」の3つの口座タイプがあり、スキャルピングやGOLD取引に最適なのは「ノースプレッド口座」となっています。
ノースプレッド口座におけるドル円の最小スプレッドは0.0pipsで平均スプレッドは0.3pipsとなっています。
一般的にスプレッドが狭い口座タイプでは取引手数料がかかることがほとんどですが、GEMFOREXのノースプレッド口座は取引手数料もかかりません。
2.LAND-FXはスタンダードな口座タイプのスプレッドが業界最狭レベル
一般的に海外FX業者の多くで、スタンダードな口座タイプの平均スプレッドを1.4~2.0pips程度に設定しています。
それと比べてLAND-FXのスタンダードな口座タイプである「Live口座」は、ドル円の最低スプレッドが0.7pips・平均スプレッドが1.2pipsと狭く設定されています。
またスプレッドが狭い口座タイプの「ECN口座」では、ドル円の最低スプレッドが0.0pips・平均スプレッドが0.8pipsと狭く設定されています。
ただしECN口座では1ロットあたり往復8ロットの取引手数料がかかるため。実質最低スプレッドは0.8pips・実質平均スプレッドは1.6pipsとなります。
3.Exnessは低スプレッドな口座タイプが豊富!
Exnessには「スタンダード口座」と、プロトレーダー向けの「ロースプレッド口座」「ゼロ口座」「プロ口座」の4種類の口座タイプがあります。
Exnessの4種類の口座タイプはどれも、スプレッドが狭く設定されています。
スプレッド | 取引手数料 | |
スタンダード口座 | 0.3pips~ | 無料 |
ロースプレッド口座 | 0.0pips~ | ロット毎片道最大3.5ドル |
ゼロ口座 | 0.0pips~ | ロット毎片道0.1ドルから |
プロ口座 | 0.1pips〜 | 無料 |
スタンダード口座でも主要通貨のスプレッドは0.3pipsからと狭いですし、プロ口座は取引手数料無料で0.1pipsからとなっています。
さらにゼロ口座では上位30の通貨ペアにおいて取引時間帯の95%でゼロスプレッドとなっています。しかし取引手数料が1ロット7ドル(往復)からなので、条件によっては手数料が高くなる可能性もあります。
スプレッドが狭い海外FX業者で有利に取引を進めよう!
FX取引ではエントリーした瞬間、スプレッド分の金額が引かれた状態で始まります。そのためスプレッドが100円の海外FX業者よりも、スプレッドが50円の海外FX業者を利用した方が有利であることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
これまでスプレッドを意識せずに取引していた人も、スプレッドを意識するだけでグッと利益を出しやすくなりますよ。
今回はスプレッドの狭いおすすめ海外FX業者も紹介したので、ぜひ口座開設の参考にしてくださいね。
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