海外FXをするにあたり「リクオート」という言葉を聞くことがあります。
リクオートが発生すると自分が希望した金額で約定されないので、できれば未然に防ぎたいものです。
本記事ではリクオートとは何か、その仕組みについてまず解説していきます。
さらにリクオートを未然に防ぐ2つの方法についても紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
海外FXにおけるリクオートとは?仕組みについて知ろう!
リクオートとは、トレーダーが注文した価格では約定されずに、海外FX業者から新たに別の価格を提示されることです。
リクオートは英語で「Requote」と書きますがRequoteの「quote」は値段を付けるという意味です。
それに再びの意味を持つ「Re」が付くことで、Requote(リクオート)は「値段を付け直す」という意味になります。
リクオートの具体例を紹介
1ドル100円で買いポジションを保有したと仮定します。
その後、価格が上昇したので102円で利益確定をしたにも関わらず、約定拒否されて海外FX業者から101円という別のレートを提示されました。
そうすると102円で利益確定する予定だったのが101円での利益確定となり、本来より利益が少なくなってしまうことがあるのです。
リクオートが発生する原因について
リクオートが発生する原因は、相場が急激に変動することやスプレッドが大きく広がることだとされています。
相場が急激に変動する・スプレッドが大きく広がる主な原因としては、重要な経済指標や要人発言、戦争勃発などの世界的に大きなニュースなどが考えられますね。
通常であればトレーダーが決済するタイミングの方が相場の動きよりも早いので、リクオートが発生することはありません。
しかし相場が急激に動いてしまうとトレーダーの動きのほうが遅くなり、リクオートが発生するけーすがあるのです。
リクオートが発生するかどうかは、利用する海外FX業者によって異なります。
海外FX業者によってリクオートが発生しやすい・しにくいがあるので注意しましょう
自分でできる!リクオートを防ぐ2つの対策方法
リクオートを防ぐためには以下の2つの方法があります。
- 指値注文する
- NDD方式を採用している海外FX業者を使う
リクオートを防ぐ2つの方法について詳しく見ていきましょう。
指値注文をする
リクオートを未然に防ぐために有効なのが「指値注文」です。
指値注文であらかじめ決済注文もしておけば、希望価格に到達した際にリクオートが発生しにくくなります。
しかしリクオートが頻繁に発生する海外FX業者の場合は、指値注文してもリクオートが発生する可能性があるので注意しましょう。
約定方式でNDD方式を採用している海外FX業者を使う
FXの約定方式には「NDD方式」と「DD方式」の2種類があります。
リクオートを防ぐためには「NDD方式」を採用した海外FX業者を利用しましょう。
NDD方式では、トレーダーの注文は海外FX業者を仲介せずに、全ての注文が集まる「インターバンク」と直接取引をします。
一方でDD方式では、トレーダーの注文は海外FX業者を仲介してからインターバンクに通されます。
つまりNDD方式を採用した海外FX業者であれば注文価格に関して業者が関わることがないので、リクオートを防げるということになります。
オフクオートやスリッページとの違いは?
リクオートと間違えやすい取引状態に以下の2つがります。
- オフクオート
- スリッページ
ここではオフクオートとスリップページについて詳しく見ていきましょう。
「オフクオート」とリクオートの違い
オフクオートとは、トレーダーの希望する注文価格が市場になかった場合に、その注文が約定せず流れてしまうことです。
リクオートでは海外FX業者から別の価格を提示されるのに対し、オフクオートは海外FX業者から価格が提示されません。
「スリッページ」とリクオートの違い
スリップページとは、トレーダーが注文した価格からズレた価格で約定されることです。
スリップページもリクオートと同じく、急激に相場が変動すると発生しやすくなります。
自分でできる対策をしてリクオートを防ごう!
海外FX取引をしていていリクオートが発生すると、利益が減る、もしくは損失が出てしまう可能性があります。
一般的に海外FX業者は直接インターバンクと取引するNDD方式を採用しているためリクオートは発生しないとされています。
しかし全ての海外FX業者でリクオートが発生しないわけではありません。
海外FX業者を利用する際にはNDD方式を採用し、リクオートが発生しないと明言している業者を利用するようにしてくださいね。
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