海外FXでは「期待値」という考え方があります。
初心者の人は、この期待値についてイマイチ理解していない人が多いのではないでしょうか?
本記事では海外FXにおける期待値について詳しく解説していきます。
なかなかFXで勝てないでいる人は、ぜひ最後までご覧ください!
海外FXの期待値とは?
海外FXにおける「期待値」とは、1回の取引で得られる平均利益のことをいいます。
例えば50回取引をして25万円の利益が出た場合を計算してみましょう。
50回取引をして25万円の利益が出た場合の期待値は「25万円÷50回」という計算式から、このトレードの期待値は5,000円になります。
つまり、このまま取引を続けることで1回で約5,000円の利益を得られることになります。
期待値が重要な理由は?
海外FXで利益を出しているトレーダー達は、期待値を意識して取引しています。
なぜなら期待値を知ることで、その手法が有効かどうか、取引ルールが良いか悪いかが分かる指標となるからです。
例えば期待値がゼロを下回るのであれば、その手法や取引ルールでは負ける確率が高くなります。
海外FXの期待値とギャンブルの期待値は別!
ギャンブルでも「期待値」という言葉が使われますが、海外FXの期待値とギャンブルの期待値は別物なので注意しましょう。
ギャンブルはプレイヤーが頑張っても期待値はあまりあがりません。
しかし海外FXでは、過去の相場を使った相場分析や手法が有効かどうか確認するなどして、期待値を上げることができます。
つまりギャンブルと比べて海外FXは、勝率を上げやすいといえます。
海外FXにおける期待値の計算方法について
海外FXにおける期待値の計算方法は以下の通りです。
期待値=(勝率×平均利益)ー(負率×平均損失)
例として、以下の条件で期待値を計算してみましょう!
- 勝率:70%
- 平均利益:20pips
- 負率:30%
- 平均損失:15pips
これを期待値の計算式に当てはまると以下のようになります。
(70%×20pips)ー(30%×20pips)=8
期待値は「8」となり、0を上回っているので勝ちトレードが期待できます。
もうひとつ例として、以下の条件で期待値を計算してみましょう!
- 勝率:70%
- 平均利益:10pips
- 負率:50%
- 平均損失:30ips
これを期待値の計算式に当てはまると以下のようになります。
(70%×10pips)ー(50%×30pips)=-8
期待値は「-8」となり0を下回っているので、負けトレードになる可能性があります。
期待値の効果的な使い方を3STEPで解説!
期待値の効果的な使い方は以下の通りです。
- どれくらい利益を得るか目標を決める
- 期待値をはっきりさせる
- 資金管理について考える
それぞれ詳しく解説していきます。
1.どれくらい利益を得るか目標を決める
まずは「いつまでに」「どれくらい」の利益を得たいのか目標を決めましょう。
目標は自分のレベルに合わせた内容にすることが大切です。
いきなり実現できないような目標にしてしまうと、達成できずに挫折してしまう可能性があるからです。
最初は実現できるような小さな目標から決めてみてください。
2.期待値をはっきりさせる
次は期待値をはっきりさせて、最初に立てた目標を達成できるようにトレードしていきます。
期待値を求めるためにはある程度取引してその結果をノートにメモして、その結果を元に計算していきます。
先ほども解説しましたが、期待値の計算方法は以下の通りです。
期待値=(勝率×平均利益)ー(負率×平均損失)
このように、期待値はある程度のトレードデータがないと求めることができません。
もしデータが全くないのであれば、勝率・平均利益・負率・平均損失の4つの数字を自由に決めて計算してみてください。
その際に、必ず期待値が1以上になるようにしてください。
3.資金管理について考える
期待値が出せたら、資金管理について考えます。資金管理のやり方は以下の通りです。
- 取引に使う資金は資産の半分に抑える
- 1回の損失を資金の2%に抑える
- あらかじめ損切りラインと利確ラインを決める
- レバレッジ・ロット数を決める
資金管理は海外FXで勝つためにとても大切なポイントです。
資金管理についてはかの記事で詳しくまとめているのでぜひ参考にしてください。
海外FXの期待値を上げる5つの方法!
海外FXの期待値を上げるための5つの方法は以下の通りです。
- 取引ルールを作る
- 相場分析を徹底して行う
- トレンドを見つけてトレンドに乗る
- 損切りや利益確定について見なおしてみる
- トレード改善について考える
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
取引ルールを作る
まず取引ルールを作りましょう。
自分なりの取引ルールを作ることで、無駄な取引が減り勝率が高まります。
何度も紹介していますが期待値は「(勝率×平均利益)ー(負率×平均損失)」で求めます。
つまり取引ルールを作って勝率を高めれば、自然と期待値も高まります。
相場分析を徹底して行う
期待値を上げるためには、相場分析を徹底して行いましょう。
相場分析を行うことで無駄な取引を減らし、勝率を上げることができます。
相場分析する際には過去の相場を見て、どのような動きをしているの確認します。
具体的に解説すると、過去にドル円チャートで110円のラインで3回反発していると、その後も110円のラインで反発する可能性があります、
相場分析する際には検証ソフトを使うと便利です。
おすすめの検証ソフトは以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
トレンドを見つけてトレンドに乗る
3つ目は、「トレンドに乗る」ことです。これはFXに限らず、他のビジネスでもセオリーとされています。例えば、コロナウイルス感染症の影響以降、一時期特にリモートワークが流行りました。このとき、リモートワーク関連のアイテムを販売していた会社は儲かったでしょう。
最近はNFTが流行っていますが、この波に乗って数百万円~数千万円稼いだ人がいます。これらの成功要因は、もちろんさまざまあると思いますが、その中の一つに「トレンドに乗ったから」というのも考えられるでしょう。
これは海外FXでも同じです。トレンドが発生しているのであれば、素直にトレンドに乗りましょう。これだけでかなりの勝率アップが期待できます。
損切りや利益確定について見なおしてみる
海外FXで期待値を上げて勝つためには、利益を大きく・損失を小さくしなければなりません。
なかなか利益を出せないでいる人は、一度損切りと利益確定について見なおしてみましょう。
利益確定ラインよりも損失ラインの方が大きければ、利益確定ラインのほうが大きくなるように設定し直さなければなりません。
トレード改善について考える
最後がトレードを改善するためにどうすればいいか考えてください。
相場は常に変化しているので、次にチャートがどう動くのかは誰にも分かりません。
そのためこれまで有効だった手法が、明日には効果がなくなった…なんてケースは普通にあります。
つまり有効な手法を見つけて安心するのではなく、相場が変化した際にその手法をどう活用するのか、常にトレードを改善するために考えなけれななりません。
期待値を考慮してトレードする際の注意点3つ
期待値を考慮してトレードする際には、以下の3つの注意点を意識してください。
- 経済指標発表時など相場が荒れるときはトレードしない
- 相場状況で手法の有効性は変わる
- 期待値が高くても資金管理は徹底しよう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
経済指標発表時など相場が荒れるときはトレードしない
期待値を考慮してトレードする際には、相場が荒れると予想されるときにはトレードを控えましょう。
例え期待値が高いとしても、経済指標発表時などは相場がどう動くか分からないので、勝つはずの場面でも負けてしまう可能性は十分あります。
経済指標発表時は上手くいけば大きな利益を出せますが、大きな損失を出すケースもあるので注意は必要です。
経済指標については以下の記事をご覧ください。
相場状況で手法の有効性は変わる
有効的な手法を見つけたとしても、相場状況で手法の有効性は変わること頭に入れておきましょう。
つまり、手法の期待値も相場によって変化します。
手法に対する期待値をしっかりと調べて「この相場にはどの手法を使うべきか?」を把握していかなければなりません。
期待値が高くても資金管理は徹底しよう
期待値が高いからといって、資金管理を怠ってはいけません。
資金管理を怠ってしまうと、大きな損失を出してしまう危険性があります。
期待値が高く勝ちトレードが続いていたとしても、資金管理は徹底しましょう。
期待値が下がったらどうするべきか?
ある手法に対しての期待値が下がってきたら、以下の方法で対処してください。
- ロット数を減らして取引し様子をみる
- 取引結果を見直してみる
- 情報を集める
期待値が下がってしまった原因が分かれば期待値は再度上がっていきます。
期待値1以上を目指してみよう!
期待値0以下になると、その手法では負けトレードになってしまう可能性があります。
そのため期待値は1以上を目指してください!
これまで勝てないでいた人は、期待値について今一度考え直してみましょう!
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