海外FXの南アフリカランド円の特徴や注意点は?少額から取引可能

海外FXでは南アフリカの通貨「南アフリカランド」と日本円の通貨ペア「海外FXの南アフリカランド円(ZARJPY)」の取引に対応した会社があります。

南アフリカランド円は高金利通貨と低金利通貨の組み合わせなので、スワップポイントを稼げることで人気です。

今回は南アフリカランド円の特徴や取引する際の注意点について詳しく解説していきます。

目次

南アフリカランドとは?

南アフリカランドとは、アフリカ大陸の最南端にある「南アフリカ共和国」の通貨のことです。

南アフリカランドは通貨コードでは「ZAR」で表記されます。

南アフリカは鉱物資源(金・ダイヤモンド・プラチナなど)に恵まれた資源国です。

さらに自動車を製造するのに欠かせないパラジウムなどの金属も輸出しています。

1994年に人種差別の政策・制度である「アパルトヘイト」が廃止されてから経済が着実に成長し、現在ではアフリカの全GDPの約20%を南アフリカが占めています。

南アフリカはアフリカ諸国の中でも2番目の経済大国であり、アフリカの経済をリードしています。

また南アフリカはアフリカ唯一のG20参加国です。

周辺諸国や資源価格の影響を受けやすい

南アフリカ自体の経済状況はそこまで悪くないものの、南アフリカ周辺諸国には経済が不安定な国が多く、南アフリカランドはその影響を受けやすくなっています。

また資源価格は世界景気の影響を受けやすいため、資源国である南アフリカの通貨南アフリカランドは資源価格の大きく左右されます。

金・ダイヤモンド・プラチナなどの鉱物の価格が上昇すると、南アフリカの経済もうるおいます。

さらに南アフリカランドはインドと友好関係があるので、インド経済が発展していくとその恩恵を受ける可能性があると考えられます。

南アフリカランドは高金利である

南アフリカランドは高金利であることが最大の特徴とされています。以下の表に2021年5月時点の主要国の政策金利をまとめてみました。

国名 政策金利
日本 -0.10%
アメリカ 0.25%
欧州 0.00%
イギリス 0.10%
カナダ 0.25%
オーストラリア 0.10%
ニュージーランド 0.25%
スイス -1.25%
南アフリカ 3.50%
トルコ 19.00%

表を見ると南アフリカの金利は3.50%で、トルコリラに次いで2番目に高金利であることが分かります。

金利が低い国の通貨と南アフリカランドを組み合わせた通貨ペアを取引することで、スワップポイントを効率的に稼げるのです。

南アフリカランド円の特徴について

南アフリカランド円は、金利が3.50%と高金利な南アフリカランドと、金利が-0.10%と低い日本円の組み合わせです。

南アフリカランド円の金利差を利用し、スワップポイントを稼ぐ人が多いです。

ここでは南アフリカランド円の特徴について詳しく見ていきましょう。

南アフリカランド円の価格推移について

現在2021年の7月なので、2011年から2021年までの7月の南アフリカランド円の価格を表にまとめてみました。(※価格は終値です)

価格
2011年 11.499438
2012年 9.515398
2013年 9.967407
2014年 9.604747
2015年 9.779812
2016年 7.354955
2017年 8.374287
2018年 8.429540
2019年 7.584889
2020年 6.225013
2021年 7.792117
数字では分かりにくいかもしれないので、視覚的にどう価格が推移しているか分かりやすいようにグラフにしてみました。
2011年には11円台だった価格は徐々に下がり始め、2020年には6円台に。2021年にはやや価格が上昇し7円台になりました。

少ない証拠金で取引できる

ドル円の価格が約111円なのに対して、南アフリカランド円の価格は約8円です。

ドル円を1,000通貨で取引するには約4,000円ほど必要ですが、南アフリカランド円であれば約300円程度から取引が可能です。

海外FXで南アフリカランド円を取引する際の注意点

ここでは南アフリカランド円を取引する際の注意点について詳しく解説していきます。

今後、南アフリカランド円の取引をしたい人は要チェックです!

流動性が低くボラティリティが高い

南アフリカランド円は流動性が低いため、ボラティリティ(価格の変動率)が高い通貨ペアです。

そのため、価格が暴落・急騰することがあり、値幅が拡大し価格が一時的に提示できなくなるケースもあります。

少ない証拠金で取引できる南アフリカランド円ですが、初心者の人が取引する際には価格の変動に注意が必要です。

中国経済の影響を受ける

南アフリカの主な貿易相手は中国・アメリカ・ドイツです。

とくに中国との結びつきが強いため、南アフリカランド円は中国経済の影響を強く受けています。

南アフリカランド円を取引するのであれば、中国経済の動向もチェックしておくことが大切です。

南アフリカランド円には国債格付けの問題もある

海外FXで南アフリカランド円を取引する際には、南アフリの国債格付けの低さも考慮する必要があります。

国債格付けとは国家の総合的な債務履行能力を示し、信頼度を表す尺度となりマーケットに大きな影響を与えます

主要国の国債格付けは以下の通りです。

国名 ムーディーズ S&P フィッチ
Aaa stable AAA stable AAA negative
Aaa stable AAA stable AA+ stable
Aaa stable AA+ stable AAA negative
Aaa stable AA+ stable AA positive
Aa3 stable AA stable AA- negative
A1 stable A+ stable negative
B2 negative B+ stable BB- stable
Ba2 negative BB- stable BB- negative

記号の意味は以下を参考にしてください。

  • 【Aaa/AAA】信用力が最大
  • 【Aa/AA】信用力が大
  • 【A/A】信用力あり
  • 【Baa/BBB】信用力が中程度
  • 【B/B】信用力が低い
  • 【Caa/CCC】信用力が極めて低い
  • 【SD/RD】選択的デフォルト・一部債務不履行
  • 【D】債務不履行

※一般的にBaa/BBBまでが「投資適格級」とされ、それ以下は「投資不適格級」「ジャンク級」と呼ばれる

引用参考元:金相場情報 Let’s GOLD 

国債の格付けで見ると南アフリカの信頼性は低いと言えます。

そのため南アフリカランド円に投資することはリスクが高く、急激にレートが変動する恐れがあることを頭に入れながら取引する必要があります。

海外FXで南アフリカランド円を取引するなら低レバレッジで

海外FXにおける南アフリカランド円の取引は、スワップポイント狙いの人が多いでしょう。

スワップポイントで稼ぎたいのであれば、ポジションを長く保有することになります。

そのため南アフリカランド円でスワップポイントを稼ぎたいのであれば、できるだけ低レバレッジでエントリーをしてロスカットのリスクを軽減することが大切です。

南アフリカランド円が取引できる海外FX会社はExness

当サイトでおすすめする海外FX会社8社の中で、南アフリカランド円の取引ができるの「Exness」のみとなっています。

Exnessは最大レバレッジが無制限と、できるだけハイレバレッジな取引をしたい人から人気です。

Exnessでは南アフリカランド円の取引に対応していて、ロングスワップポイントは0.04593・ショートスワップポイントは-1.25367となっています。

スワップポイントはどの口座も共通で、全てピップ単位とのことです。

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Gemforexでは過去に取扱っていたが現在停止中

Gemforexでも南アフリカランド円の取引を取り扱っていました。

しかしGemforexでは、2020年7月3日(金)に南アフリカランド円の取扱を停止しています。

現在まで取扱再開のお知らせはないので、2021年7月現在もGemforexでは南アフリカランド円の取引ができません。

南アフリカランド円の取引はできないものの、Gemforexの公式サイトには南アフリカランド円のスワップポイントが記載されています。

スワップポイントはロングでもショートでも-2.30000となっています。

いずれGemforexで南アフリカランド円の取扱が再開される可能性もゼロではないので、南アフリカランド円取引をしたい人は定期的にGemforex公式サイトを確認しておきましょう。

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海外FXで南アフリカランド円取引するなら注意点を要確認!

南アフリカランド円は他の通貨ペアよりも少額で取引でき、低金利と高金利な通貨ペアなのでスワップポイントも稼げます。

しかしマイナーな通貨ペアで流動性が低く価格の変動率が高いため、急激な価格変動に注意が必要です。

初心者の人で南アフリカランド円の取引を考えているのであれば、注意点をしっかり確認してから取引しましょう。

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この記事を書いた人

海外FX歴15年の編集長を元に結成された文字通り海外FXについてのマニアな編集部です。海外FXブローカー数社と密接なつながりがあり、裏事情などにも詳しいです。日本人が使いやすい海外FX会社を日々研究しています。

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