一目均衡表を使って取引してみたいという人はいませんか?
一目均衡表は日本人が考案したインジケーターであり、日本人だけでなく世界中のトレーダーから支持されているインジケーターです。
一目均衡表は奥深いインジケーターなので、完璧に熟知しているトレーダーは少ないとされています。
本記事では初心者の人に向けて分かりやすく一目均衡表について解説していきます。まずは基礎的なことをしっかりと覚えていきましょう。
海外FXで使える一目均衡表とは?
一目均衡表とは、1936年に細田悟一が考案した海外FX取引で使うインジケーターのひとつです。
細田悟一のペンネームが「一目山人(いちもくさんじん)」であることから「一目均衡表」と名付けられ、日本人だけでなく外国人トレーダーからも人気があります。
細田氏は自分の研究所を作り、2,000人ものスタッフと共に7年かけて一目均衡表を完成させました。
一目均衡表は元々、株価を分析するために作られたインジケーターですが、FXにも応用することができます。
一目均衡表は非常に奥深いインジケーターであり、一目均衡表を完璧に熟知しているトレーダーは少ないと言われています。
一目均衡表と他のインジケーターとの違いは?
インジケーターにはさまざまな種類がありますが、一目均衡表は他のインジケーターと異なる点があります。
それは、他のインジケーターの多くが「価格の変化」「相場の流れ」を重視しているのに対して、一目均衡表は価格の変化や相場の流れを無視して「時間」を重視しているということです。
一目均衡表を使うなら日足がおすすめ!
海外FXでは、週足・日足・4時足・1時間足など、複数種類の時間足が存在します。
一目均衡表はどの時間足で使ってもいいのですが、考案者である細田氏は「日足」で使うことを推奨しています。
15分や5分などの短い足で一目均衡表を使えば、エントリーするためのシグナルが多く発生します。
しかしその分ダマシも多くなり、エントリーシグナルの信頼度は落ちてしまいます。一方で日足は時間軸が長いので、エントリーできる回数は減ってしまいます。
しかし日足は多くのトレーダーが意識している時間足であり、エントリーシグナルとしての信頼度が高くなります。
海外FX初心者の人で一目均衡表を初めて使う人は、まず日足から使ってみることをおすすめします。
一目均衡表の設定と見方について
一目均衡表は線が多く、初めて見た人は見方が分からないでしょう。ここでは一目均衡表の見方と設定方法について紹介していきます。
一目均衡表の雲と線について
一目均衡表は
- 雲
- 基準線
- 転換線
- 遅行スパン
- 先行スパンA
- 先行スパンB
で構成されています。実際にチャートに一目均衡表を表示させてみました。
それぞれの線について詳しく見ていきましょう。
基準線
基準線は中期的な相場の方向性を表します。過去26日間の最高値と最安値の中心の値を結んだ線です。
基準線とローソク足の位置関係を見ることで、現在の相場が「上昇トレンド」か「下降トレンド」か「レンジ」かを判断できます。
- ローソク足が基準線より上なら上昇トレンド
- ローソク足が基準線より下なら下降トレンド
- 基準線が水平でローソク足と近い位置ならレンジ
転換線
転換線は短期的な相場の方向性を表します。過去9日間の最高値と最安値の中心の値を結んだ線です。
基準線と転換線の位置関係を見ることで、現在の相場が「上昇トレンド」か「下降トレンド」かを判断できます。
- 転換線が基準線より上にあるなら上昇トレンド
- 転換線が基準線より下にあるなら下降トレンド
遅行スパン
当日の終値を26日前に記入したものです。
遅行スパンとローソク足の位置関係を見ることで、現在の相場が「上昇トレンド」か「下降トレンド」かを判断できます。
- 遅行スパンがローソク足より上にあるので上昇トレンド
- 遅行スパンがローソク足より下にあるので下降トレンド
先行スパンA
基準線と転換線の中心を26日先行させて記入したもの
先行スパンB
過去52日間の最高値と最安値の中心を26日先に先行させて記入したもの
雲
先行スパンAと先行スパンBに囲まれた部分で抵抗の大きさを表す。
- ローソク足が雲より上にあるなら上昇トレンド
- ローソク足が雲の下にあるなら下降トレンド
- ローソク足が雲の中にあるならレンジ
- 雲が厚いほど抵抗線・支持線として強く機能する
一目均衡表の設定方法について
次に一目均衡表の設定方法について紹介していきます。今回はMT5を使って説明をしていきます。
まずMT5を開き、上部にある「挿入」から「インジケーター」→「カスタム」→「Ichimoku」の順にクリックしていきましょう。
すると一目均衡表の設定画面が表示されます。まずは「インプット」のタブをクリックし、数値の設定を行いましょう。
上から「転換線」「基準線」「先行スパンB」の数値となっています。
この数値設定は自由ですが、最初から設定されている以下のデフォルト設定の数値です。
- 転換線=9
- 基準線=26
- 先行スパンB=52
この数値は考案者である細田氏が研究を重ねて導き出した数値であり、多くのトレーダーが使っている数値だからです。
一目均衡表の数値設定に迷ったら、数値設定は何もいじらず初期設定のままにしておきましょう。
また、海外のトレーダーがデイトレードでよく使っている一目均衡表の数値設定は以下の通りです。
- 転換線=7
- 基準線=22
- 先行スパンB=44
次に「カラー」のタブを押して、線や雲の色を設定してください。
色の設定は自由です!見やすさを重視して設定してみましょう。最後に「表示選択」の設定を行います。
表示選択とは、一目均衡表をどの時間足に表示させるかを設定します。全ての時間足に一目均衡表を表示させたい場合は「すべての時間足」にチェックをいれます。
もし「日足」にだけ表示させたい場合は「すべての時間足」についているチェックを外し「日足」にチェックを入れましょう。
これで一目均衡表の設定は完了です。
海外FXにおける一目均衡表の使い方・手法について
一目均衡表を使って取引する際には、以下の3つの買いシグナルが揃う「三役好転」もしくは3つの売りシグナルが揃う「三役逆転」を狙いましょう。
三役好転(3つの買いシグナル)
三役好転(3つの買いシグナル)は以下の通りです。
- 転換線が基準線を上抜けする
- 遅行スパンがローソク足を上抜けする
- ローソク足が雲を上抜けする
三役好転が揃うと今後上昇トレンドが発生すると考えられ、強力な買い場であると判断できます。
三役逆転(3つの売りシグナル)
三役逆転(3つの売りシグナル)は以下の通りです。
- 転換線が基準線を下抜けする
- 遅行スパンがローソク足を下抜けする
- ローソク足が雲を下抜けする
三役逆転が揃うと下降トレンドが発生すると考えられ、強力な売り場であると判断できます。
基本的に、三役好転が揃ったら買い・三役逆転が揃ったら売りで入りますが、状況によっては三役好転・三役逆転が揃ってからエントリーするとトレンドに乗り遅れることもあります。
そのためできるだけ損切を浅くして、3つの条件が揃うのを待たずに2つの条件が揃った時点でエントリーする方法もあります。
また一目均衡表だけを使うのではなく、移動平均線・ボリンジャーバンド・RCI・MACDなど、他のインジケーターを組み合わせるとより精度を高めることができます。
海外FXで勝ちたいなら一目均衡表をしっかり学ぼう!
一目均衡表はパッと見ると線が多くごちゃごちゃしているので、なんとなく拒否反応が出てしまう人もいるでしょう。
しかし一目均衡表は他のインジケーターとは違い「時間」を重視していて、条件が揃うと強力なシグナルとなります。
これまでなかなか勝てずにいた人や相場の状況を判断できずにいた人は、ぜひ一度一目均衡表をお試しください!
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