海外FXをこれから始める予定の人は「スプレッド」について理解する必要があります。
スプレッドとはFX取引における取引コストのことです。
初心者の人がスプレッドを理解しないまま取引を進めてしまうと、1回の取引にかかるコストが高くなったりロスカットされやすくなっていしまいます。
今回は海外FXで重要なスプレッドについて詳しく解説していきます。海外FX初心者の人は要チェックです!
スプレッドとはFX取引における取引コストのこと
スプレッドとはFX取引における手数料・取引コストのことです。FXでは以下の画像のように「売値(bid)」と「買値(ask)」が表示されます。
この計算方法については、後ほど詳しく解説していきます。
スプレッドは通貨ペアの流通数で変わる
海外FXではドル円・ポンド円・ユーロドル・ドルカナダなど、さまざまな通貨ペアの取引ができますが、スプレッドは通貨ペアによって変動します。
- ドル円やユーロドルなど流通数の多いメジャーな通貨ペアのスプレッドは狭くなる傾向がある
- トルコリラ円や南アフリカランド円などのマイナーな通貨ペアは流通数が少なくスプレッドも広くる傾向がある
マイナー通貨を取引したいと考えている人は、スプレッド幅に注意しながら取引しましょう。
スプレッドの計算方法について
ここではスプレッドを計算する方法を、円が絡む通貨と円が絡まない通貨の2パターン紹介していきます。
スプレッドは「pips」という単位で表されることも頭に入れて置きましょう!
「pips」についていまいち理解できていない人は、以下の記事を参考にしてください。
円が絡む通貨のスプレッドの計算方法
円が絡む通貨のスプレッドは以下の計算式で計算できます。
スプレッド=(売値-買値)×取引通貨数
実際にMT5で現在の気配値を表示させ、赤枠で囲ったニュージーランド円とオージー円を例に紹介していきます。
まずニュージーランド円の買い気配(Ask)は77.379円・売り気配(Bid)は77.346円となっています。
ニュージーランド円を1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると
(77.346-77.379)×10,000=330
で330円がスプレッドとなります。
次にオージー円の買い気配(Ask)は84.264円・売り気配(Bid)は84.232円となっています。
オージー円を1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると
(84.232-84.264)×10,000=320
で320円がスプレッドとなります。
円が絡まない通貨のスプレッドの計算方法
円が絡まない通貨のスプレッドは以下の計算式で計算できます。円が絡む通貨と違い、2段階に分けて計算します。
- (売値-買値)×取引通貨数=A
- A×取引レート=スプレッド
実際にMT5で現在の気配値を表示させ、赤枠で囲ったドルカナダとオージードルを例に紹介していきます。
まずドルカナダの買い気配(Ask)は1.26126・売り気配(Bid)は1.26103となっています。
ドルが100円の時にドルカナダを1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると
- (1.26103-1.26126)×10,000=2.3
- 2.3×100円=230
で230円がスプレッドとなります。
次にオージードルの買い気配(Ask)は0.76171・売り気配(Bid)は0.76152となっています。
ドルが100円の時にオージードルを1万通貨購入する場合、先ほどの計算式に当てはめると
- (0.76152-0.76171)×10,000=1.9
- 1.9×100円=190
で190円がスプレッドとなります。
スプレッドに関する注意点について
スプレッドには以下の2つの注意点があります。
- 状況によって変動する
- スプレッドを考慮せず取引するとロスカットされやすい
ここではスプレッドの2つの注意点について詳しく解説していきます。
1.スプレッドは状況によって変動する
海外FX業者の中には「ドル円のスプレッドを〇〇pipsに原則固定」というような宣伝をして、新規口座開設者を誘導しているところもあります。
しかし「原則固定」とは、状況によってはスプレッドが変動することがあるということです。
スプレッドは、例えば海外FX業者のサービスが始まる時間と終わる時間など、市場参加者・流動性が減った場合に大きく広がることがあります。
またクリスマスは外国のFX市場は休場しているところが多くスプレッドが広がりやすいです。
さらに経済指標の発表時や、災害・要人発言・大統領選挙など大きなニュースが発表されるとレートが乱高下しやすく、スプレッドも広がりやすい傾向にあります。
スプレッドは取引コストなので、スプレッドが広がるほど支払う手数料が高くなっていきます。
そのためスプレッドが広がる傾向にある時間帯や時期、経済指標を控えている場合は、初心者の人は特に無理にトレードしないことをおすすめします。
スプレッドを考えずに取引するとロスカットになりやすい
海外FX初心者にありがちなのが、スプレッドを考慮せずに取引してしまうことです。
取引資金が少ないのにも関わらず、スプレッドを考慮せずに大きな取引を行うと、エントリーしてもすぐにロスカットされてしまいます。
初心者の人はまずスプレッドについての理解を深めましょう。また資金が少ないのであればできるだけスプレッドが狭い海外FX業者を選び、少ないロット数で取引するようにしてくださいね。
スプレッドが狭い海外FX業者を紹介
スプレッド幅は海外FX業者によって異なります。できるだけスプレッドが狭い海外FX業者を選ぶことで、有利に取引を進めれます。
ここではスタンダード口座でスプレッドが狭い海外FX業者を紹介します。
LAN-DFXのスプレッドは業界最狭レベル
LAND-FXは2013年に設立された比較的新しい海外FX業者です。日本人からの認知度は低いですが、スプレッドの狭さが魅力的です。
LAND-FXのスタンダードな口座タイプ「Live口座」における、メジャーな通貨ペアの平均スプレッドは以下の通りです。
USD/JPY
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0.9pips
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EUR/USD
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0.8pips
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GBP/USD
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1.5pips
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LAND-FXのスプレッドは、海外FX業者の中でも最狭レベルとなっています。
しかしLAND-FXは金融ライセンスを取得しておらず会社の所在地も不明なので、リスク管理を徹底しながら利用しましょう。
Exnessのスプレッドは平均より狭い
Exnessは最大レバレッジ無制限が特徴的な海外FX業者です。FX取引以外にもさまざまな商品を取り扱っていて、仮想通貨の取引も可能です。
Exnessのスタンダード口座における、メジャーな通貨ペアの平均スプレッドは以下の通りです。
USD/JPY
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1.1pips
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EUR/USD
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1.0pips
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EUR/JPY
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1.9pips
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Exnessのスプレッドは他の海外FX業者と比較して狭くなっています。
GEMFOREXのスプレッドは平均より低い
GEMFOREXは知名度が高く日本人の利用者も多い海外FX業者です。
GEMFOREXのオールインワン口座における、メジャーな通貨ペアの平均スプレッドは以下の通りです。
USD/JPY
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1.3pips
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EUR/USD
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1.3pips
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GBP/USD
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1.4pips
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GEMFOREXのスプレッドは海外FX業者の中では平均より低くなっています。
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海外FXにおいてスプレッドは大切!しっかり理解を深めよう
今回は海外FXを始めるにあたり覚えておきたい「スプレッド」について解説しました。
スプレッドを理解できれば1回の取引にかかるコストが分かるようになります。スプレッドを考慮して取引できれば、スプレッドが広がる時間帯や通貨ペアを避けて取引するなど、無駄なコストをかけずに済むようになります。
これから海外FXに挑戦する予定の人は、今回の記事を参考にスプレッドへの理解を深めていきましょう!
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