海外FX初心者の人の中で、海外FXでいくら稼ぐと確定申告が必要か把握できていない人はいませんか?
特にこれまで確定申告と縁がなかった会社員や主婦、パートアルバイトの人などは確定申告について知らないことが多いですよね。
本記事では海外FXでいくら稼ぐと確定申告が必要か解説していきます。また海外FXで赤字になった時に確定申告するかどうか、ボーナスは確定申告するべきかなどについても解説していきます。
海外FXで今後稼ぐ予定なら、確定申告は切っても切れない存在です!本記事で海外FXと確定申告についての知識をしっかりと学んでいきましょう!
海外FXはいくらから確定申告を実施する必要がある?
以下の表は「個人事業主」「会社員」「パート・アルバイト・収入のない主婦」それぞれが海外FXで利益を出した際に、いくらから確定申告が必要になるかをまとめたものです。
個人事業主 | 1年間の所得が48万円以上になったら確定申告が必要 |
会社員 | 年収2,000万円以下なら会社からもらう給料以外の所得が20万円以上になったら確定申告が必要 |
パート・アルバイト・収入のない主婦 | 1年間の所得が48万円以上になったら確定申告が必要 |
個人事業主とパート・アルバイト・収入のない主婦は、本業の所得と海外FXの利益が合わせて48万円以上になると確定申告が必要となります。
年収2,000万円以下の一般的な会社員の場合は、海外FXでの所得が20万円以上になると確定申告が必要となります。
MEMO所得とは利益から経費を差し引いた金額のことです!
海外FXで赤字になったら確定申告は必要?
会社員・パート・アルバイト・収入のない主婦の人で海外FXにおける1年間の所得が赤字であれば確定申告は不要です。
赤字になった分を確定申告しなくてよいの?と思うかもしれません。しかし海外FXで生じた損失には、損失分の金額を翌年以降の利益から控除できる制度「損失繰越控除」が適用されません。
そのため海外FXで今年は赤字で翌年黒字になっても、前年度の赤字分を翌年には繰り越せません。
個人事業主の人は、海外FXにおける1年間の所得が赤字であれば、海外FXの赤字分に関しては確定申告が不要です。
しかし海外FXと税区分が違う所得で黒字になっていれば、その分に対する確定申告は必要となり税金も発生します。
海外FXで確定申告しない・脱税するとバレる!
海外FXで稼ぎはじめると「海外の会社を利用しているし確定申告しない・脱税してもバレないのでは?」と考える人も出てくるでしょう。
しかし海外の銀行から日本の銀行宛に100万円以上の入金があると、日本の銀行は税務署に「国外送金等調書」を提出します。
この国外送金等調書には誰にいくら入金されたかが書かれているため、海外FXでの利益が日本の税務署に知られてしまいます。また日本の国税当局は、海外の徴税機関に情報公開を要求できます。
「海外FXでの利益があるのでは?」と税務署に疑われると、海外の徴税機関に情報公開を求め調査を行います。
日本の税務署は調査能力に優れているので、一度調査されるとどれだけ海外FXでの利益を隠そうとしても必ずバレてしまいます。確定申告せず脱税していることがバレてしまうと、最悪の場合逮捕される可能性があるため、海外FXで稼ぎだしたら必ず確定申告を行いましょう!
会社員が海外FXをしていることは確定申告で分かる?
会社員で副業で海外FXをしたいと考える人にとって気になるのが「会社に海外FXをしていることがバレるかどうか」ではないでしょうか。
会社によっては副業禁止としているところもあるため、海外FXをしていることがバレたら色々と大変ですよね。会社員が海外FXで利益を出して会社にバレる原因は「住民税」の可能性が高いです。
所得税は、海外FXで出た利益に対して自分で確定申告を行い自分で税金を支払います。そのため所得税で会社に海外FXをしていることがバレることはありません。
しかし住民税に関しては会社員の場合、税務署から会社に通知された金額が給料から天引きされます。
もし海外FXで利益を出して住民税が例年より高くなった場合、会社は「何かしらの副業をしているのではないか?」と考えます。
会社員が海外FXで利益を出した場合、申告書A【令和2年分以降用】という申告書に記入をします。
申告書Aの2枚目・一番下に「住民税に関する事項」という部分があります。
左から4番目に「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」とあり「特別徴収」か「自分で納付」かを選択することができます。
下図の黄色で囲んでいる部分です。
ここで「自分で納付」を選択すれば住民税が会社の給料から天引きされることはなくなるため、海外FXしていることは会社にはバレません。
海外FXのボーナスやボーナスで得た利益は確定申告が必要か?
海外FXでは口座開設ボーナスや入金ボーナスなど、各種ボーナスを受け取ることができます。受取ったボーナスは証拠金として取引に使えるため、ボーナスやボーナスで得た利益は確定申告が必要か疑問に感じますよね。
海外FXのボーナスやボーナスで得た利益に確定申告が必要かどうか、下表で分かりやすくまとめてみました。
ボーナスの種類 | 確定申告 |
現金で受け取るキャッシュバックタイプのボーナス | 必要 |
現金で受け取らないボーナス | 不要 |
ボーナスのみを使った取引で出た利益 | 必要 |
取引で貯めたポイントの現金換金やコンテストの賞金など | 必要 |
現金で受け取らないボーナスは確定申告が不要ですが、それ以外のボーナスやボーナスで得た利益に対しては確定申告が必要です。
海外FXの利益に対する税制・税金と日本FXとの比較について
海外FXの利益に対する税制・税金と、日本FXの利益に対する税制・税金には以下のような違いがあります。
課税方式 | 所得税 | 住民税 | 損失の繰り越し | |
日本FX | 申告分離課税 | 一律15% | 5% | できる |
海外FX | 総合課税 | 所得が高いほど税率も高くなる | 10% | できない |
海外FXと日本FXとでは課税方式も税率も異なることが分かります。
日本FXでの利益に対する所得税や住民税の税率・計算方法
日本FXで得た利益に対する所得税には「申告分離課税」という課税方式が適用されます。申告分離課税では、FXで得たで利益(雑所得)を会社などから得た給与所得とは合算せず分けて税額を計算します。
所得税の税率は利益の大小に関わらず利益の15%分となっています。住民税は利益の5%分かかるので、所得税と住民税を合わせると日本FXで得た利益の20%分が支払うべき税金となります。
海外FXでの利益に対する所得税や住民税の税率・計算方法
海外FXで得た利益に対する所得税には「総合課税」という課税方式が適用されます。総合課税というのは、海外FXで得た利益(雑所得)とその他の所得(給与所得など)を合算した金額に対して税率をかけ所得税を計算します。
日本FXでは利益の大小に関わらず所得税の税率は一律15%でした。しかし海外FXでは、合計した所得が多いほど税率が上がっていくという特徴があります。
引用元:国税局HP
総合所得が330万円以下までであれば、国内FXの税率よりも海外FXの税率の方が安いです。しかし総合所得が330万円を超えると、日本FXの税率より税率が高くなってしまいます。
海外FXで利益が出たら必ず正しく確定申告を行おう!
海外FXを行い自分の確定申告が必要となる金額を稼げるようになったら、必ず確定申告をして税金を納めなければなりません。
本記事を参考に、自分が確定申告する対象かどうかをしっかり確認してくださいね。
確定申告の詳しいやり方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
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